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【考えよう!探究・SDGs】働き方改革「選択的週休三日制」とは

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仕事とプライベートのどちらも充実させる生き方を意味する「ワークライフバランス」への意識が浸透するなか、生活と仕事の両立を図る観点から多様な働き方の推進が叫ばれている。そのひとつの対策として「選択的週休三日制」の考え方が広がっている。

「選択的週休三日制」とは1週間のうち3日間を休みにして、残りの4日間を仕事にあてるという制度だ。「選択的」であるため、働く企業がこの制度を導入したうえで労働者が希望すれば、個人のライフスタイルに合わせて週休3日制を選択することができるようになる。

日本の企業は週休二日制もしくは完全週休二日制が主流だ。単純に休みが増えると考えれば労働者はうれしい限りだろうが、制度にはメリットとデメリットがある。

【労働者からみたメリット】
•多様な働き方ができる
育児や介護など自分のライフスタイルに合わせて働くことができる。単身赴任者などは帰省しやすくなる。
•社員のモチベーションや生産性が向上する
プライベートをより充実させることで仕事へのモチベーションアップが期待できる。勉強や資格取得に時間をあてることでキャリアアップにも効果的。
•仕事に就くチャンスを得られる。
育児や介護で仕事を諦めなければならなかった人も活躍するチャンスが増える。

【労働者からみたデメリット】
•給与が減る可能性がある。
休みが1日増えると労働時間が減り、その分の給与が下がる可能性がある。
•労働時間が長くなる可能性がある。
従来通りの仕事量をこなすために、1日あたりの所定労働時間が長くなったり残業が増えたりする可能性がある。

この制度の特徴は個人で選択できる点にある。働く時間と給与のバランスはもちろん、「選択的週休三日制」を利用するメリットとデメリットはなにか、選ぶ立場になった時に自分にとって最良の選択ができるようにしておきたい。

*今後、進路ナビニュースを通して、探究活動の一環として、社会や地域の課題解決をしていくためのテーマを発信していきます。
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