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共通テスト 英語検定試験・記述式問題の導入断念へ

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6月22日、文部科学省は大学入試の在り方を検討する有識者会議において、2025年1月以降の大学入学共通テストで、英語民間検定試験と国語と数学の記述式問題の導入について「実現は困難」とする提言案を示した。文科省は今夏にも導入の断念を正式決定するとみられる。これで2021年1月に実施した大学入学共通テストに引き続き、英語民間検定試験と記述式問題の導入が見送られることになる。

英語民間検定試験と記述式問題は2021年実施の共通テストで導入予定だったが、2019年に見送りが決定していた。英語の民間試験利用については、生徒の経済状況や居住地によって受検回数に差が出ること。記述式問題については、採点の公平性や自己採点の難しさに課題がみられたことで反対の声が多く挙げられていたためだ。その後、2025年以降の共通テストへの導入が有識者会議にて検討されてきたが、同様の課題解決が難しいと判断されたため、実施を見送る旨の提言がまとめられた。

一方、提言案には、各大学の個別試験でいずれも導入を進めていくべきだとして、推進策の充実も盛り込まれている。

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