進路ナビニュース

【考えよう!探究・SDGs】おにぎりで考えるSDGs

高校生のための進路ナビニュース

17の目標が掲げられているSDGsですが、その達成に向けた大切な要素が「誰一人取り残さない」ということ。目標を達成したその先にある世界は、みんなにとっていい世界。これがSDGsの根底にある理念です。この理念に基づきながら、自分にできる解決策はなにかを突き詰めて考える必要があります。もちろん、正解などありません。

以下は、2019年に横浜市立大学医学部の入試で出題された小論文の問題です。

【問題】
あなたは高校の教師である。ある日、授業の一環として稲刈りの体験作業があり、僻地の農家に田植えの体験授業に生徒を連れて出かけた。稲刈りの体験作業の後、農家のおばあさんがクラスの生徒全員におにぎりを握ってくれた。しかし、多くの生徒は他人の握ったおにぎりは食べられないと、たくさん残してしまった。

<問1> あなたは、おにぎりを食べられない生徒に対しどのように指導しますか。
<問2> あなたはこの事実をおばあさんにどのように話しますか。

入試問題をどう突破するかという観点ではなく、SDGsの観点で考えてほしいと思います。
●「他人のおにぎり」を食べられない子どもが増えてきた事実
●食べられない(もしくは、食べたくない)理由
●子どもたちの「食べたくない」気持ちへの配慮
●食べられる子もいる事実
●体験学習の意義
●作ってくれた人への感謝
●おばあさんの気持ちへの配慮
●衛生面の問題
●おにぎりである必要性
●子どもたち・おばあさんの立場を踏まえたうえで、どのような解決策があるか

ざっとみても、この課題について考えるうえで考慮すべきポイントがこれだけあります。
それぞれのポイントを吟味しながら、この問題が問うていることの本質を探り、みんなにとっていい世界になるように自分なりの解決策を考えてみてください。

*今後、進路ナビニュースを通して、探究活動の一環として、社会や地域の課題解決をしていくためのテーマを発信していきます。
【SDGs】に関連した他のニュースも読む

TOP