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高校在学中に大学の単位を取得 教育再生会議提言へ

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政府の教育再生実行会議は、高校在学中に大学の授業を聴講した場合、進学先の大学で卒業単位として認定するよう求める提言をまとめ、菅首相に手渡した。多様な人材の育成を後押しするねらいがある。

現在、高校在学中に大学で聴講した授業が卒業単位として認定されるのは、その大学に進学した場合が一般的だ。また、卒業までに必要な124単位を取得しても、原則4年の在学期間を経なければ卒業認定されないことが多い。⾼校は3年、⼤学は4年という画⼀的な教育を続けているばかりでは、優秀な⼈材を育てるのは難しいとの危機感がある。大学の国際競争力も高まらない。

今回の提言は、聴講した大学と別の大学に進学した場合でも、大学間で単位互換できる新しい制度を設けるべきだとするものであるとともに、必要単位取得後は早期の卒業を促す内容だ。実現すれば、高校生の選択肢が広がることにくわえ、就職前に留学したり、大学院への進学を前倒ししたりすることができ、学生は時間を有効に使うことができるようになる。

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