大卒就職内定率96.0% リーマン後二番目の下げ幅 更新日: 2021年5月31日
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2021年春に卒業した大学生の就職内定率について、4月1日現在で96.0%だったことが文部科学省と厚生労働省の調査でわかった。前年同期比2.0ポイントのマイナスで、リーマンショックに次ぐ下げ幅だった。
本調査は文部科学省と厚生労働省が全国の国公私立大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)から合計112校の6,250人を抽出し、電話・面接等の方法により、性別、 就職希望の有無、内定状況等について調査を実施したもの。
大学全体の就職内定率は96.0%(前年同期比2.0ポイント低下)。このうち、国公立大学は95.9%(同2.3ポイント低下)、私立大学は96.1%(同1.8%低下)だった。短期大学は96.3%(同0.7ポイント低下)、専修学校は91.2%(同5.6ポイント低下)だった。高専は100%で前年同期比と同じ。
男女別では、男子大学生は95.0%(前年同期比2.5ポイント低下)、女子は97.2%(同1.3ポイント低下)だった。文系・理系別では、文系が96.0%(同1.8ポイント低下)、理系が95.9%(同2.6ポイント低下)となっている。
地域別で最も高かったのは中部地区で98.3%(前年同期比1.0ポイント低下)だった。次いで、北海道・東北地区の97.0%(同0.5ポイント低下)、関東地区と近畿地区が95.8%(同3.1ポイント低下)、近畿地区の95.8%(同3.1ポイント低下)と続く。最も低かったのは中国・四国地方で94.5%(同1.0ポイント低下)だった。
2012年以降、上昇を続けてきた就職内定率だが、新型コロナウイルス感染拡大によって影響を受けたと思われる。
参考:【文部科学省】令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(4月1日現在)