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【考えよう!探究・SDGs】福島第一原発 処理水を海洋に放出決定

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 政府は4月13日の閣僚会議で、2年後をめどに東京電力福島第一原発で増え続ける放射性物質「トリチウム」を含む処理水を海洋放出すると表明した。

 福島第一原発は2011年3月の東日本大震災の津波で炉心溶融事故を起こし、高濃度の放射性物質に汚染された水が発生している。
 処理水の海洋放出については、漁業関係者などを中心に風評被害を懸念し、反対論が根強くある中、菅総理は、「廃炉を進めるにあたり避けては通れない課題。処理水の安全性を確実に確保するとともに、風評払拭に向けてあらゆる対策を行う」と述べた。
 
 処理水に含まれる「トリチウム」の濃度を「国内の規制基準の40分の1、WHOが定める飲料水の基準の7分の1まで低下させる」と強調した。

 今回の決定をめぐり、韓国・ソウルの日本大使館前では市民団体が抗議。韓国政府は「今回の決定は容認できない」として「強い遺憾」を表明している。中国外務省も声明で「利害関係国と国際原子力機関と協議し合意に達するまで、海洋放出を無断で始めてはならない」とけん制している。

 ここで疑問になるのが、処理水に含まれるトリチウムをなぜ除去しないのか、である。
2018年6月に、近畿大学と民間企業と連携して進めていた研究で「トリチウム水が普通の水と混ざり合っても分離・回収できるフィルターを開発した」と発表した実績もある中、除去技術に対しての国の消極的姿勢が残るのも事実である。

*今後、進路ナビニュースを通して、探究活動の一環として、社会や地域の課題解決していくためのテーマを発信していきます。