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「私の好きな言葉・座右の銘(その15)」 筆者・城所卓雄

「千里の道も一歩から」(老子:「千里之行、始于足下」)
本格言は、高校の漢文の授業で学びました。
この趣旨は、本文の通り、
「千里の道のりを歩くには、
まず足元の一歩を踏み出すことから始める」
ですので、大変分かりやすい格言だと思います。

筆者の体験からいうと、この格言は、
子供の頃、特に、中学生、高校生くらいから、
将来勉強・研究したい分野、
将来仕事に就きたい分野などについても、
一歩一歩着実に習得していく必要があると理解しました。
さらに、企業などのビジネス分野で働くためには、
企業としての目標、個人としての目標を掲げ、
これらについても一歩一歩着実に
展開していく必要があると理解しました。

「失敗は成功のもと」という諺にもあるように、
失敗したから諦めるのではなく、
これをきっかけに何度も挑戦し、
自ら掲げた目標に少しでも近づき、
最終的には、目標を実現するようにしてもらいたいと思います。
学習・勉強・研究の分野や
企業・ビジネスの分野などで失敗から立ち直り、
成功裏に終わった方々には多数お会いしました。

そこに共通するところは、
彼らの人格が素晴らしく、いつもやる気満々の方々でした。
本格言の英文表記は、
「A journey of a thousand miles begins with a single step.」
が一番近いと思います。

【プロフィール】
1969年、外務省入省、
在サンクトペテルブルク総領事を経て、
駐モンゴル大使を最後に、2011年11月外務省を退職。
東大の非常勤講師、名大の参与・客員教授・特任教授を経て、
現在、名大の非常勤講師。
モンゴル国立大学より
名誉経済博士号および名誉外交学博士号を授与、
モンゴル国立教育大学ならびに同医科大学より名誉教授、
同科学技術大学より顧問教授などの称号を授与。
2012年より、ライセンスアカデミーの学術顧問。
2020年、外交功労賞として瑞宝中綬章を受章。

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