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「私の好きな言葉・座右の銘(その4)」 筆者・城所卓雄

本日は、英文で紹介します。
Rome was not built in a day.
(日本語訳:ローマは一日にしてならず)

この英文は、中学生時代の英語の授業で知りました。
前置詞 「in」 の使い方の例として、
本英文を学習しました。
その後、世界史を学習する中で、
約500年の長い年月を経て築かれた、
古代ヨーロッパ最大の帝国であったローマを認識しますと同時に、
本格言も相当内容のある教訓であると認識できました。
それは、
「毎日こつこつ努力を積み重ねれば、
失敗することもあるかもしれませんが、
最後は必ず成功につながる」
との教訓です。
高校生、大学生、外交官を通して、大変役にたった格言でした。

これだけの歴史のあるイタリアですが、
最近の新型コロナウイルス感染問題で、6月7日現在、
感染者数が23万人を越え、死者数が3万人を越えたというニュースには、
ただただ驚くばかりです。
特に、イタリア北部にあります
ロンバルディア州の感染者数、死者数が、
共にイタリア最大の数になっています。

さて、ロシア語で「質屋」を「ラムボールト」と言いますが、
その語源はこのイタリア語のロンバルディアから
来ているとの説もあるそうです。
モンゴル語の現代語にはかなりロシア語から入って来ていますので、
モンゴル語で「質屋」も、「ラムボールド」と言います。
意外なつながりを思い出しました。

本格言を日本語で表すと、
「千里の道も一歩から」が一番近いと思います。

【プロフィール】
1969年、外務省入省、
在サンクトペテルブルク総領事を経て、
駐モンゴル大使を最後に、2011年11月外務省を退職。
東大の非常勤講師、名大の参与・客員教授・特任教授を経て、
現在、名大の非常勤講師。
モンゴル国立大学より
名誉経済博士号および名誉外交学博士号を授与、
モンゴル国立教育大学ならびに同医科大学より名誉教授、
同科学技術大学より顧問教授などの称号を授与。
2012年より、ライセンスアカデミーの学術顧問。
2020年、外交功労賞として瑞宝中綬章を受章。

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