ミュージシャン
音楽をクリエイトする
ジャズ、ポップス、ロック、クラシックなどのさまざまな音楽ジャンルで、ソロもしくはバンドで曲を発表するほか、ヴォーカリスト、ギタリスト、ピアニスト、スタジオミュージシャンなどとして活動をする。プロとして活躍するには、音楽に対する感性や演奏技術、表現力、そしてチャンスをつかむ努力が必要だ。
マニピュレーター
感性と技術で音をクリエイト
コンピュータやシーケンサーを駆使して音づくりを行う、いわば“楽器を使用しないミュージシャン”、それがマニピュレーターだ。コンピュータに音を入力することにより音づくりを行う。もちろん音楽的なセンスも必要。養成機関等で必要な知識・技術を身につけてからプロへの道をめざしたい。
音楽プロデューサー
ミュージシャンを総合的に演出
ミュージシャンの活動を総合的にプロデュースするのが仕事。オーディションなどでミュージシャンを発掘し、楽曲の方向性をうちだして、売り出し方やライブ・コンサートの演出、スタッフの選定にまで携わる。また実際に作詞・作曲を手がける人も多い。
声楽家
クラシック音楽の歌い手
声楽家はクラシック音楽の歌手。オーケストラのコンサートやリサイタルで歌う。一般的には音楽大学で、声楽家に必要とされる音楽の知識や技能を身につける。原語で歌うことが多いので、イタリア語やドイツ語などの勉強も必要。世界的に活躍している声楽家は、ヨーロッパの有名なコンクールの入賞者が多い。
音楽プロモーター
売り上げアップの仕掛け人
レコード会社の業務は、主に「制作」「宣伝」「営業」の3部門に分かれている。プロモーターはTV、ラジオ、雑誌、駅広告など、あらゆる媒体(メディア)を利用してCDやDVDなどの宣伝を担当する。インターネットが普及し、リスナーが楽曲を直接ダウンロードできる時代だからこそ、重要な役割を担うといえる仕事。
楽器製作者
繊細な技術と音に対するこだわりが必要
ギターやバイオリンなどの楽器を作り上げたり、修理をしたりする人のこと。手先の器用さや技術だけではなく、扱う楽器や音楽に関する専門知識と、微妙な音の響きをキャッチする能力が要求される。就職先は主に楽器メーカー。実力があれば、独立してオリジナルの楽器製作、注文による楽器製作を手がけることもできる。
作詞家
詞をメロディーと調和させ歌というカタチにする
歌詞をつくる仕事。歌謡曲のほか、CMソングや社歌、校歌なども手掛ける。歌詞は、曲にあわせてつくる場合と、歌詞を先に書いて曲をつける場合がある。多くの人たちの感動や共感を得るための感性、リズムにあわせた言葉を選ぶセンスをもっていることや、詞を量産できることも重要な条件。
作曲家
楽器やコンピューターを使って曲をつくる
クラシックやポップス、歌謡曲などの音楽を創作する仕事。CM、映画、ゲームの音楽等を作ることもある。ギターやピアノなどの楽器やコンピュータを使って作曲する。有名作曲家の中には、もともとは趣味で作曲を楽しんでいた人や、自分の作品をレコード会社に売り込んでチャンスをつかんだ人も大勢いる。
俳優
「演じる力」で人に感動を
映画やドラマ、舞台などで演技をする。台本をもとに、セリフ、身ぶり、表情で演技し、与えられた役柄を表現する。劇団やプロダクションに入るか、オーディションを受けるのが一般的。俳優の中で「テレビに出ている有名人」はごくわずか。劇団員などは、ほとんどが“副職”としてアルバイトをしている厳しい実状がある。
声優
声だけで演技をする
外国映画やアニメーション、TVゲームのキャラクターの声の吹き替えのほか、CM、ナレーションなどをするのが仕事。最近はアイドルタレント並みの人気を持つ声優も。何しろ声だけが勝負の世界なので、個性的な声、魅力のある声をつくることはもちろん、演技力も求められる。声優系の学科を設置している芸術・芸能系の学校などで学んでプロをめざす。
ダンサー
身体を使ったパフォーマンスで観客を魅了する
ダンサーには舞台やパレードなどショー的な要素の強い演技をするミュージカルダンサーやクラシックな要素の強いバレエダンサー、社交ダンサー、またヒップホップ、ハウス、ロックなど様々なジャンルの音楽のリズムの乗って踊るストリートダンサーなど多種多様なジャンルがあります。特に最近ではミュージシャンのバックで踊るバックダンサーが増加傾向にあります。いずれのジャンルでも、オーディションに合格したとしても、ダンサー同士の激しい競争があり、常に技術を高める努力が必要とされる。
演出家
芝居の意図を伝えて俳優やスタッフをまとめる
映画やTVドラマ、舞台をどのように表現するかを考え、俳優やスタッフを指揮する。芝居の意図を伝え、一つの作品に仕上げていくため、人間や社会に関する幅広く深い洞察力とコミュニケーション能力が必要。劇団、制作会社などに所属して、演出家を目指して修業を積むのが一般的。
音楽療法士
音楽の楽しさや心地よさを活用して心身をケアする
音楽の効果を利用して、心に何らかの問題を抱える人の精神的な健康を回復したり、維持・向上を図ったりするのが音楽療法。音楽療法士の仕事は、対象者に合わせて音楽を聴かせる、あるいは歌を歌う、楽器を演奏するなどの療法を考え指導をすること。音楽に加えて、心理学的な知識も必要とされる。社会的なニーズとともに、関心は高まっている。
タレント
たくさんの人を楽しませるエンターテイナー
個性や才能、人間としての魅力を武器に、テレビやラジオ、コメンテーターなど多方面で活躍し、人を喜ばせるエンターテイナー。目指すためには、スカウトされたり、芸能事務所や劇団に所属したりするのが一般的だが、大手プロダクションでは養成コースを設けているところもある。話術・演技力等を身につけ、才能と個性を磨く地道な努力が不可欠だ。
YouTuber
自分のアイデアを世界中に発信&表現できる
YouTuberの主な仕事は、動画を撮影し、それを編集して動画共有サイト「YouTube」にアップロードすること。もちろん、収入を得るためには、事前にYouTubeの「パートナープログラム」に登録し、動画に広告を設定するなど準備が必要だ。アップロードした動画内で広告が再生されたり、サイドバーにある広告がクリックされると収益が発生する仕組みとなっている。職業として夢見る人は増加傾向にあるようだが、社会的な評価はまだ確定していないと言えそうだ。