美容業界は日々変化しています 美容師として勉強の毎日です

川村 賀美 かわむら しげみ さん

 2005年にル・トーア東亜美容専門学校を卒業。大阪市のビジネス街に位置する、癒し空間サロン「ル・サロン福島店」に勤務をしている。  現役の美容師として活躍する一方、母校のル・トーア東亜美容専門学校で週1回程度、講師として授業を担当。学生指導にあたりながら、自らの技術向上も行っている。

 「かわいい」「かっこいい」を創り出す仕事―  それが美容師。ヘアスタイリストとして7年目を迎える川村賀美さんは、お客様が満足する「キレイ」を生み出すために、日夜仕事に取り組んでいます。大都市大阪で美容師として業務に励む彼女にお話を聞きました。

髪を切るだけじゃない!「トータルビューティ」が今のトレンド

 美容業界の流れとして、サロンはヘアメイクに加え、ネイルアートやエステティックなど、美容に関する総合的なサービスを提供するように変化しています。私が勤務しているサロンでも、ヘッドスパやマッサージなどのサービスを取り入れ、お客様に心身ともにリラックスしてもらい、外見だけなく、内面からも美しくなれるようなプランを用意しています。私自身も、新たにマッサージの勉強をし始め、お客様に癒しの空 間を提供できるよう、日々努力しています。
 お店が立地している大阪市福島区はビジネス街なので、リラクゼーションを求める会社勤めの方々が来店されるケースが増えてきました。このように、美容師に求められているものは、時代によって変化しているように感じます。カット方法やヘア用品などの技術進歩に対する学習はもちろんですが、サービス形態が変化するにつれて、勉強する範囲も広がっています。学生時代よりもその量は多いかもしれませんが、お客様の「ありがとう」の一言が聞きたくて、頑張っています。

厳しい専門学校時代の指導があったから今の私がいる

川村さん愛用のシザーケース
川村さん愛用のシザーケース

 美容師として社会人になってから、忙しい毎日ですが、専門学校時代の厳しい指導があったおかげで、辛いと感じたことはほとんどありません。挨拶や礼儀など社会人として必要となる基本的なことに加え、実際にお客様と接する授業があり、そこでの対応などについても先生から厳しく指摘されました。それによって、接客マナーがしっかり身につきましたね。こうした指導のおかげで、高校までは人見知りで、初対面の人と話すのが苦手だった私が、積極的に会話できるように変わりました。 専門学校時代から美容師が仕事をする環境に近い感覚で学ぶことができたので、働きだしてからはとまどうこともなくスムーズに仕事をすることができました。もちろん、ずっと憧れだった「美容師」という仕事に就けていることが働くモチベーションを維持していける最大の原動力となっています。

美容師を志したのはシャンプーモデルがきっかけ

 もともとは、料理や裁縫に興味があったので、高校卒業後は、そうした方向に進もうかなと漠然と考えていました。そんなある日、シャンプーモデルにならないかと誘われました。そこで、美容師の方々の仕事振りを目の当たりにして、なんだかとても楽しそうに思えたんです。それがきっかけで、美容師もいいかもと考えるようになり、高校2年生くらいから学校見学に参加するようになりました。
 調理師にも関心があったので、美容と料理の専門学校を両方比較して、最終的に美容師に絞りました。たくさんの美容学校のなかで、ル・トーア東亜美容専門学校に決めたのは、しっかりとした教育カリキュラムが整っていたからです。卒業後はすぐに就職することになるので、厳しい環境で勉強したいという私の希望に合っていました。

話下手や人見知りな人でも美容師になれる

 美容師は、お客様と一対一で向き合うことが仕事になりますので、コミュニケーション力が大切です。ですが、そうした力は学校での勉強を通じて育むことができます。私は人見知りするタイプだったのですが、学校で成長することができました。美容師に必要な知識や技術も学校で基礎からしっかりと学ぶことができ、不器用な人でも安心してください。加えて、ル・トーア東亜美容専門学校は、各種セミナーが充実しています。先輩がカットやアップスタイルの仕方を見せてくれたり、航空会社のキャビンアテンダントから教わる礼儀作法、能などの芸能史などと幅広い授業内容から美容師としての裾野を広げていくことができます。資格関係も充実していて、色彩検定やメイク、ネイル、アロマなどの検定も希望すれば取得可能です。自分で向き・不向きを決めるのではなく、挑戦してみることが大事だと思います。

(掲載日:2013-06-10)

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