Yudai Chiba Profile 1989年3月9日、宮城県出身。ファッション誌の専属モデルを経て、2009年に芸能事務所に所属すると、すぐに「天装戦隊ゴセイジャー」の主役、ゴセイレッド・アラタ役に抜擢されて俳優デビュー。類を見ない「草食系」のヒーローとして好評を博し、テレビドラマ、映画、舞台など、さまざまな分野に活動の場を広げている。17年10月スタートの連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインの兄役を演じたほか、同年12月16日公開の「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」で月浪トウマ役の声優を務める。今後の活躍がますます期待される。 千葉雄大オフィシャルブログ 千葉雄大オフィシャルInstagram 千葉雄大オフィシャルTwitter 千葉雄大オフィシャルInstagram 2009年、デビュー作の「天装戦隊ゴセイジャー」で戦隊シリーズ初の〝草食系レッド" として一躍注目を集めた千葉雄大さん。テレビドラマのみならず、映画や舞台などでも多彩な活躍ぶりを見せています。「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」などの注目作への出演が決まっている千葉さんを訪ね、これまでの人生ストーリーと、進路選択に悩む高校生のみなさんに向けてメッセージをいただきました。 千葉さんの幼少期から高校時代頃までの人生ストーリーをお聞かせください。 小学生の頃は学級委員をするような積極的なところがありました。家でゲームをするよりも外で遊ぶほうが好きな性格で、友人とドッジボールなどの球技系に熱中していたことを覚えています。 中学時代はソフトテニス部で活動していました。夏休みなどもずっと練習をしていたため、真っ黒に日焼けしていましたね。部活動にはかなり打ち込んでいて、副部長を任されたりもしていたんですよ。 その一方、母が学業に対して厳しかったため、勉強も一所懸命にやっていました。小学生の頃は水泳やピアノといった習い事くらいしかしていなかったのですが、中学生になってからは塾にも通うようになりました。 高校時代の印象的な出来事を教えてください。 部活動やアルバイトはしていませんでしたので、あえて挙げるとすれば、音楽が好きでしたのでライブハウスに通っていたことくらいでしょうか。 バンド活動をされていたのですか。 僕は聴くほうの専門でした。 高校生の頃は、自分は何ができるのか、何をすべきなのか、何をしたいのかがまるで見えなくて悩んでいたような気がします。 時折、無理に学校に通うこともないという思いが頭をよぎったりもしましたが、辞めたとしても何かやりたいことがあるわけでもなく…… 。その意味では、勉強にも、部活動にも打ち込むことができずに悶々としていました。 そのような状態から大学進学を選ばれたわけですが、何を求めての進学だったのでしょうか。 高校の授業にいま一つ物足りなさを感じていたため、大学では、好きなこと、興味を感じることを学びたいと思っていました。 映画が好きでしたので、映画制作のノウハウなどを学べる大学を第一志望にして、最終的には玉川大学に進学することになりました。 入学した学部は、もともと目指していた分野とは異なるものの、理系・文系を問わない内容の勉強ができるところで、とても楽しかったですね。文学研究やデザイン、プログラミングなど幅広い分野の授業を受けることができました。 大学生活を振り返ってください。 とても充実していました。初めての東京暮らしということもあり、非常に楽しく大学生活を送ることができました。 もちろん、入学準備で上京した3 月からゴールデンウィーク頃までの2 カ月くらいは、見ず知らずの土地で知り合いも少なく、寂しい思いをすることもありました。 しかし、次第に友人ができ、土地勘がつき、お気に入りの場所などが増えてくると、どんどん生活が充実していきました。高校時代に憧れていた下北沢(ライブハウス・小劇場のメッカ)で遊び、バンドを組み、サークルに入り、アルバイトを始めたり、と学生生活を満喫していました。 大学時代にモデルデビューをされていますが、いつ頃から目指されていたのでしょうか。 もともと、特にモデルを目指していたわけではありませんでした。 行きつけの美容院で、カットモデルをしないかと誘われたことがきっかけとなりました。無料でカットしてもらえるくらいの軽い気持ちで引き受けたのですが、ヘアカタログ誌に載り、ファッション誌向けのスナップ写真を撮ってもらい、と流れに逆らわずにいたら、いつの間にかファッション誌の専属モデルになってしまっていたんです その頃にスカウトされて芸能界入りされたそうですね。 当時、学業との両立を考えてはいましたし、卒業はするつもりだったのですが、結果として「天装戦隊ゴセイジャー」のオーディションに合格した時点で残念ながら中退することになりました。 大学の先生におもしろい方がいて「多くの学生は自分がやりたいことを見つけるために大学に来ている。キミはそれが見つかったのであれば大学を辞めてしまっても良いのではないか」と、アドバイスをしていただきました。それが後押しとなって中退する決心ができました。 「天装戦隊ゴセイジャー」の主役に選ばれた時の心境をお聞かせください。 " 絶対に受からないだろう" と思っていましたが、最終オーディション近くまで残れた時点で、" 絶対に受かりたい"と思い始めました。 最初は興味本位というか、映画に携わる仕事をしたいという気持ちが強かったため、演じる側になることは考えていなかったのですが、そこまで来ると縁があるのかなと思えるようになりましたね。 俳優初経験ということでご苦労も多かったのではないでしょうか。 僕の場合、演技や発声のレッスンなどの下積みなしにいきなり現場に入ることになったため、できないことばかりで、撮影現場ではいろいろと注意されたり、厳しい言葉をかけられたりと、まるで体育会系の環境で育てられることになったように思います。 けれども、元来我が強く、きつく叱られた時でも、自分はダメだとかはまったく思わず、むしろ、やってやろうじゃないかと、やる気が出てくる感じでした。 お仕事をする上で何か意識していることはありますか。 楽しむことですね。 これが意外と難しく、どのような仕事にも苦手に思える部分や楽しくなさそうに映る部分があるため、そのようなところに気を取られすぎると、仕事を楽しめなくなってしまいます。ネガティブな視点で見ると、見えてくる景色がすべてマイナスになってしまいかねません。 ですから僕は、逆にプラスの視点を持つようにして、楽しそうな部分を見逃さず、一つでもおもしろそうなところを見つけるようにして、全部を楽しむように意識しています。 今後の目標について教えてください。 俳優として自己表現をしていく場には、映画やドラマ、舞台など、さまざまなものがありますが、垣根を作らずに、これまで演じたことがないような役にも積極的にチャレンジしていきたいと思います。 もうすぐ本番となる舞台の稽古をしているのですが、作品に対して非常に愛が感じられる内容に仕上がっており、かつとても楽しいので、今後もこうした作品に携わっていければいいですね 12月16日には千葉さんが声優をされる「映画 妖怪ウォッチシャドウサイド 鬼王の復活」が公開されますが、声優として意識したことや映画の見所などについて教えてください。 やはり、顔を見せてお芝居をするのと、声だけでお芝居をするのとでは表現に違いがあると思います。 監督からは、声で表現することもそうだけれど、気持ちを作ることが最も大事なので、普段のお芝居と変わらないアプローチで演じてみてくださいと助言されています。その意味では、俳優と声優の間に垣根はないように思えますが、声だけで表現するというところについては突き詰めていきたいですね。 今回の妖怪ウォッチは、この作品ならではのギャグ要素やコミカルな印象は残しつつ、大人が見てもぐっとくるような物語になっています。起承転結がハッキリしていて、最後は登場人物が一致団結して頑張るという前向きになれる内容ですし、僕が演じるトウマのような影がある複雑なキャラクターも出てきますので、老若男女を問わず、誰でも楽しめる映画に仕上がっていると思います。 進路選択を控えた高校生のみなさんにメッセージをお願いします。 いまになって振り返ってみると、高校時代の僕は視野が狭かったなと思います。 みなさんはそうならずに、視野を広げて、世の中にたくさんある楽しいことを見つけるようにしてみましょう。 よく言われることではありますが、高校時代は二度とは来ませんので、その一瞬一瞬を大事にしましょう。 これから先の進路で、僕のように、高校時代に考えていた進路とはまったく別の進路が見つかる人も出てくると思います。 若いうちはいくらでも軌道修正ができますので、他人からのお仕着せではない、自分の意志でやりたいと感じること、それをするのが正しいと感じられることが見つかったら、どんどんチャレンジしてみてください。応援しています。
Yudai Chiba Profile
1989年3月9日、宮城県出身。ファッション誌の専属モデルを経て、2009年に芸能事務所に所属すると、すぐに「天装戦隊ゴセイジャー」の主役、ゴセイレッド・アラタ役に抜擢されて俳優デビュー。類を見ない「草食系」のヒーローとして好評を博し、テレビドラマ、映画、舞台など、さまざまな分野に活動の場を広げている。17年10月スタートの連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインの兄役を演じたほか、同年12月16日公開の「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」で月浪トウマ役の声優を務める。今後の活躍がますます期待される。
2009年、デビュー作の「天装戦隊ゴセイジャー」で戦隊シリーズ初の〝草食系レッド" として一躍注目を集めた千葉雄大さん。テレビドラマのみならず、映画や舞台などでも多彩な活躍ぶりを見せています。「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」などの注目作への出演が決まっている千葉さんを訪ね、これまでの人生ストーリーと、進路選択に悩む高校生のみなさんに向けてメッセージをいただきました。
千葉さんの幼少期から高校時代頃までの人生ストーリーをお聞かせください。
小学生の頃は学級委員をするような積極的なところがありました。家でゲームをするよりも外で遊ぶほうが好きな性格で、友人とドッジボールなどの球技系に熱中していたことを覚えています。
中学時代はソフトテニス部で活動していました。夏休みなどもずっと練習をしていたため、真っ黒に日焼けしていましたね。部活動にはかなり打ち込んでいて、副部長を任されたりもしていたんですよ。
その一方、母が学業に対して厳しかったため、勉強も一所懸命にやっていました。小学生の頃は水泳やピアノといった習い事くらいしかしていなかったのですが、中学生になってからは塾にも通うようになりました。
高校時代の印象的な出来事を教えてください。
部活動やアルバイトはしていませんでしたので、あえて挙げるとすれば、音楽が好きでしたのでライブハウスに通っていたことくらいでしょうか。
バンド活動をされていたのですか。
僕は聴くほうの専門でした。
高校生の頃は、自分は何ができるのか、何をすべきなのか、何をしたいのかがまるで見えなくて悩んでいたような気がします。
時折、無理に学校に通うこともないという思いが頭をよぎったりもしましたが、辞めたとしても何かやりたいことがあるわけでもなく…… 。その意味では、勉強にも、部活動にも打ち込むことができずに悶々としていました。
そのような状態から大学進学を選ばれたわけですが、何を求めての進学だったのでしょうか。
高校の授業にいま一つ物足りなさを感じていたため、大学では、好きなこと、興味を感じることを学びたいと思っていました。
映画が好きでしたので、映画制作のノウハウなどを学べる大学を第一志望にして、最終的には玉川大学に進学することになりました。
入学した学部は、もともと目指していた分野とは異なるものの、理系・文系を問わない内容の勉強ができるところで、とても楽しかったですね。文学研究やデザイン、プログラミングなど幅広い分野の授業を受けることができました。
大学生活を振り返ってください。
とても充実していました。初めての東京暮らしということもあり、非常に楽しく大学生活を送ることができました。
もちろん、入学準備で上京した3 月からゴールデンウィーク頃までの2 カ月くらいは、見ず知らずの土地で知り合いも少なく、寂しい思いをすることもありました。
しかし、次第に友人ができ、土地勘がつき、お気に入りの場所などが増えてくると、どんどん生活が充実していきました。高校時代に憧れていた下北沢(ライブハウス・小劇場のメッカ)で遊び、バンドを組み、サークルに入り、アルバイトを始めたり、と学生生活を満喫していました。
大学時代にモデルデビューをされていますが、いつ頃から目指されていたのでしょうか。
もともと、特にモデルを目指していたわけではありませんでした。
行きつけの美容院で、カットモデルをしないかと誘われたことがきっかけとなりました。無料でカットしてもらえるくらいの軽い気持ちで引き受けたのですが、ヘアカタログ誌に載り、ファッション誌向けのスナップ写真を撮ってもらい、と流れに逆らわずにいたら、いつの間にかファッション誌の専属モデルになってしまっていたんです
その頃にスカウトされて芸能界入りされたそうですね。
当時、学業との両立を考えてはいましたし、卒業はするつもりだったのですが、結果として「天装戦隊ゴセイジャー」のオーディションに合格した時点で残念ながら中退することになりました。
大学の先生におもしろい方がいて「多くの学生は自分がやりたいことを見つけるために大学に来ている。キミはそれが見つかったのであれば大学を辞めてしまっても良いのではないか」と、アドバイスをしていただきました。それが後押しとなって中退する決心ができました。
「天装戦隊ゴセイジャー」の主役に選ばれた時の心境をお聞かせください。
" 絶対に受からないだろう" と思っていましたが、最終オーディション近くまで残れた時点で、" 絶対に受かりたい"と思い始めました。
最初は興味本位というか、映画に携わる仕事をしたいという気持ちが強かったため、演じる側になることは考えていなかったのですが、そこまで来ると縁があるのかなと思えるようになりましたね。
俳優初経験ということでご苦労も多かったのではないでしょうか。
僕の場合、演技や発声のレッスンなどの下積みなしにいきなり現場に入ることになったため、できないことばかりで、撮影現場ではいろいろと注意されたり、厳しい言葉をかけられたりと、まるで体育会系の環境で育てられることになったように思います。
けれども、元来我が強く、きつく叱られた時でも、自分はダメだとかはまったく思わず、むしろ、やってやろうじゃないかと、やる気が出てくる感じでした。
お仕事をする上で何か意識していることはありますか。
楽しむことですね。
これが意外と難しく、どのような仕事にも苦手に思える部分や楽しくなさそうに映る部分があるため、そのようなところに気を取られすぎると、仕事を楽しめなくなってしまいます。ネガティブな視点で見ると、見えてくる景色がすべてマイナスになってしまいかねません。
ですから僕は、逆にプラスの視点を持つようにして、楽しそうな部分を見逃さず、一つでもおもしろそうなところを見つけるようにして、全部を楽しむように意識しています。
今後の目標について教えてください。
俳優として自己表現をしていく場には、映画やドラマ、舞台など、さまざまなものがありますが、垣根を作らずに、これまで演じたことがないような役にも積極的にチャレンジしていきたいと思います。
もうすぐ本番となる舞台の稽古をしているのですが、作品に対して非常に愛が感じられる内容に仕上がっており、かつとても楽しいので、今後もこうした作品に携わっていければいいですね
12月16日には千葉さんが声優をされる「映画 妖怪ウォッチシャドウサイド 鬼王の復活」が公開されますが、声優として意識したことや映画の見所などについて教えてください。
やはり、顔を見せてお芝居をするのと、声だけでお芝居をするのとでは表現に違いがあると思います。
監督からは、声で表現することもそうだけれど、気持ちを作ることが最も大事なので、普段のお芝居と変わらないアプローチで演じてみてくださいと助言されています。その意味では、俳優と声優の間に垣根はないように思えますが、声だけで表現するというところについては突き詰めていきたいですね。
今回の妖怪ウォッチは、この作品ならではのギャグ要素やコミカルな印象は残しつつ、大人が見てもぐっとくるような物語になっています。起承転結がハッキリしていて、最後は登場人物が一致団結して頑張るという前向きになれる内容ですし、僕が演じるトウマのような影がある複雑なキャラクターも出てきますので、老若男女を問わず、誰でも楽しめる映画に仕上がっていると思います。
進路選択を控えた高校生のみなさんにメッセージをお願いします。
いまになって振り返ってみると、高校時代の僕は視野が狭かったなと思います。
みなさんはそうならずに、視野を広げて、世の中にたくさんある楽しいことを見つけるようにしてみましょう。
よく言われることではありますが、高校時代は二度とは来ませんので、その一瞬一瞬を大事にしましょう。
これから先の進路で、僕のように、高校時代に考えていた進路とはまったく別の進路が見つかる人も出てくると思います。
若いうちはいくらでも軌道修正ができますので、他人からのお仕着せではない、自分の意志でやりたいと感じること、それをするのが正しいと感じられることが見つかったら、どんどんチャレンジしてみてください。応援しています。