進路コラム アドミッションポリシー 筆者:宇佐美 正利

進路コラム

アドミッションポリシー 筆者:宇佐美 正利
宇佐美 正利 2018年6月20日(水)

平成29年の人口動態調査が厚労省より発表された。
調査開始から119年間で、平成28年に初めて100万人を割った出生数が、
さらに減少し94.1万人と過去最低を更新した。
少子化が叫ばれるなか必死で生き延びてきた高等教育機関であるが、
「2018年問題」という氷山が一角を現し、
これからは1年ごとにその恐ろしい全容が明らかになっていく。


6月に入り、高校生の就職ではハローワークの求人票受付が始まった。
進学でも、専門学校をかわきりにAO入試のエントリーが始まっている。
大学も週末ともなればオープンキャンパスの花盛りである。
高校内の三者面談も終わり、生徒の活動もいよいよ活気を帯びてこよう。
あの生徒たちも動きだせただろうか。


「自己PRは苦手である」「自己PRは考えたことがなく」
「私には長所がありません」「人と話すのが苦手なので工場で」
「面倒くさがりは昔からである」「自分はとても飽き性で、何をやっても」
筆者が3月に事後指導をした、ライセンスアカデミー教材
「書いて考える進路」・『自己PR文』、生徒たちの書き出しである。


筆者が接する生徒は、
各大学が掲げるアドミッションポリシーから程遠い者も少なくない。
だが思うのである。ポリシーに合致した生徒を募集するなら、
すでに教育目標の大部分は達成されていると言えないか。
ポリシーから遠くても、そうありたい、そうなりたいと
切望する生徒をこそ受け入れ教育する。
それが大学の使命ではないのか。詭弁だろうか。


ライセンスアカデミー・講演講師 /
群馬医療福祉大学・入試広報課:宇佐美 正利

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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