進路コラム キジの悲劇 筆者:宇佐美 正利

進路コラム

キジの悲劇 筆者:宇佐美 正利
宇佐美 正利 2015年4月15日(水)

金太郎が桃太郎に質す。
「イヌとサルを家来にするのは解るけど、なんでキジなの」
「ウッ、、、、」
「取り換えたら? うちのクマ、貸そうか」
通信業界の企業CMである。
ある先生の話を思い出した。

「桃太郎の家来ってね、すごく適切に選ばれていて
今のビジネス界でも通用するんですよ」
曰く、桃太郎のビジョンをサルの知恵が戦術化し
イヌが忠実に実行する。合戦では役に立たないキジだが
実は勝敗のカギを握っている。情報である。

鬼ヶ島の地形、鬼屋敷の造りから鬼の配置までを
中空からつぶさに分析したのがキジなのである。
よりによって通信にかかわる人たちに追われるとは
何たる悲劇であろうか。
キジの復活バージョンを直ちに制作すべきである。

どんな人材にも必ず適切な居場所がある。
人それぞれの“特徴”を“特長”に変えるのが
マネージャー桃太郎の力量というものであろう。
今となってはキジの幸運を祈るばかりである
新しい職場や教室でキジの悲劇を繰り返してはいけない。

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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