進路コラム あれか、これか 筆者:宇佐美 正利

進路コラム

あれか、これか 筆者:宇佐美 正利
宇佐美 正利 2015年4月8日(水)

高2の授業でキルケゴールの「あれか、これか」を学んだ。
美的生活から倫理的生活へ….覚えていない。
「つまり、行動を選択するときはだな、
嫌な方を選べば自分のタメになるということだ。
おまえらも帰ったらテレビなんぞ観てないで
来週からの試験勉強をやれ」
腑に落ちた。

「私はこの一言で目が醒めたのです」
男子17歳にそんなことは起こらず、
郷ひろみさんの話を聞くまで、忘れていたのである。
「新御三家のふたりと比較されてどうですか」
「ぼかぁ、人と比べたことがないんです。
『やった自分』と『やらなかった自分』を比べるんです」

嫌な方を選べば自分のタメになる、は納得できても辛い。
やった自分:ちょっと好きな自分、をイメージできれば
嫌なことも選択しやすい気がしたのである。
この春ひとつ階段を昇った若者たちは
どんな選択法を身に着けるのだろうか。
世界中にあふれる残酷な映像に惑わされてほしくない。

昨日4月7日は鉄腕・アトムの誕生日である。
欧米人がロボットをOA化FA化の道具と考えるのに対し、
日本人はパートナーと考え人型にこだわる。
“心やさしい科学の子・アトム”の影響だという。
「セーラームーン」も復活した。
いま世界中で正義の味方が足りないのかも知れない。
だがヒーローやヒロインばかりに頼ってはいけない。

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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