進路コラム 俺は斉藤だ! 筆者:宇佐美 正利

進路コラム

俺は斉藤だ! 筆者:宇佐美 正利
宇佐美 正利 2015年2月24日(火)

青森市に生まれた棟方志功は
「わだば日本のゴッホになる」と言いつづけ、
「日本のゴッホになれず“世界のMunakata”になった」
同郷で柔道家の斉藤仁は“山下康裕2世”と称賛されながらも
「俺は斉藤だ」と言いつづけ“世界のSaito”になった。
故斉藤仁さんに旭日小綬章が贈られた。

1983年 世界選手権・金メダル
「エベレストには登ったが、まだ富士山には登っていない」
1984年 ロス五輪・金メダル
「あとは山下さんに勝つのが夢」
1985年 全日本選手権・山下が9連覇、引退
斉藤は3年連続の銀メダル
1988年 ソウル五輪・金メダル
日本人初の五輪連覇、引退

結局、山下には8戦8敗で夢はかなわず。
しかし、彼が“山下2世”でないことは山下本人が知っていた。
「最後の対戦で組んだ瞬間、ジンが俺を超えたと直感した」
たった3歳下の現役に“2世”は酷である。
「柔道人生で最大、最高のライバルだった」
元本家の“2世”を否定する賛辞に男泣きしていることだろう。

故山田康雄(ルパン)に送った納谷悟朗(銭形警部)の辞。
「おいルパン、おまえが死んじまったら、
わしゃ誰を追いつづけりゃいいんだ」
天国でのデビューは斉藤が先。
次は山下が“斉藤2世”と称賛されるのかも知れない。
世のライバルたちに栄光あれ。

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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