進路コラム 好奇心に火をつけろ 筆者:宇佐美 正利

進路コラム

好奇心に火をつけろ 筆者:宇佐美 正利
宇佐美 正利 2014年9月24日(水)

中国79.3%、米国63.6%、韓国63.1%、日本59.5%。
日米中韓の4か国で日本の高校生は
「自然や科学への興味・関心」が一番低い。
国立青少年教育振興機構から調査結果が発表された(8/6)。

一昨年のPISAテストでの日本は好成績で
『ゆとり教育』からの脱却がいわれた。
一方で数学への苦手意識も指摘されていた。
出題に関わった西川圭一・学芸大教授は、
「正解がないものにアプローチする力を育む」必要性を訴えている。

人生と数学の意義を説く鍵本聡氏は、数学の苦手な生徒の特徴に
@ 姿勢が悪いA消しゴムをよく使いすべてを消すB左手を使わない
Cリズム感がない、をあげている(『16歳の教科書』)。
スタンフォード大学の、4歳児にマシュマロを食べるのを
我慢させた実験結果(マシュマロ理論)同様、
正解がないものにアプローチするには、低学年のうちから
じっと座っていられる忍耐能力を養うことが大事なようである。

最近の日本科学界は朗報続きである。
8月に森重文・京大教授が“フィールズ賞”を主催する
「国際数学連盟」総裁に選出された。
今月は森和俊・京大教授が“ラスカー賞”を受賞。
山中伸弥教授のIPS細胞が実用段階に入るなど偉業続きである。
この好機が生徒の科学的好奇心に点火することを期待したい。

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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