進路相談

栄養面からスポーツ選手のサポートをしたい

私は商学系の高等専門学校の5年生です。 将来、スポーツをする人のサポートをしたいと思っています。運動部に所属していた経験から、特に栄養面でのサポートに携わりたいと考えています。 最初、大学の栄養系学部に編入学できないかと考えたのですが、専攻分野の違いからそれはできないようです。 大学入試を受けて1年次から大学に入ることも考えたのですが、学力と学費の問題からそれも難しいようです。 そこで、高専を卒業して就職し、学費を貯めてから社会人入試で進学することを考えているのですが、このような進路を取ることは可能でしょうか。 周囲からは非現実的だと言われており、他に良い進路はないか悩んでいます。

回答

 栄養面からスポーツ選手のサポートをする仕事として、スポーツ栄養士やスポーツトレーナーを挙げることができます。

 これらの職業に憧れる人は多いですが、実際の求人は決して多くないのが実情です。

 資格としては、最低でも管理栄養士の資格は必要になると考えておいた方がよいでしょう。可能ならば公認スポーツ栄養士の資格も欲しいところですが、この資格は実際にスポーツ栄養士としての指導経験があるか、今後指導する予定がないと取得できないそうなので、まずは管理栄養士の資格を目指すことになると思われます。



 現在、あなたは大学に絞って進路を考えているようですが、管理栄養士養成課程を持つ専門学校も存在しますので、そちらに目を向けてみてもよいでしょう。ただし、どちらの進路でも卒業までに4年間かかるため、高等専門学校卒業後、学費を貯めて、入学、卒業となると、社会に出るまでに時間がかかりすぎる点が難点と言えます。

 求職時の年齢が高くなると、良い就職口が見つからない可能性も高くなりますので、栄養方面とはまた別の方向から、スポーツをする人をサポートする仕事を探してみてもよいかもしれません。「スポーツ業界の歩き方」などの解説本もあるようですので、そのような本を探して読んでみてもよいでしょう。



 また、少しでも卒業時の年齢を下げるため、教育ローンや奨学金を利用して進学することを検討してもよいと思います。

 教育ローンや奨学金については、進路ナビのコラム「自力進学のススメ」にまとめてありますので、一度目を通してみることをおすすめします。奨学金などにはメリットと同時にデメリット(貸与型奨学金の場合、卒業後、定職に就けないと返済に苦労するなど)もあることが多いので、利用の際には注意するようにしましょう。

2014年07月更新

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