「レジ打ち」筆者・ライセンスアカデミー 東京チーム I.M 更新日: 2025年1月23日
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私は7年前ライセンスアカデミーに復職しました。
それまで18年間子育ての隙間にパートをしていました。
某ファストフードとスーパーのレジ打ちです。
スーパーのレジは本当に楽しく、今でもまたレジやりたい! と密かに思っています。
お客様から、「私、あなたのレジしか並ばないのよ」と言われることが多くありました。
他のレジが空いていて、「こちらのレジ、どうぞ」と誘導されても動かないお客様、
そんなシーンでまさかの告白を多々受けていました。
時には「これ良かったら食べて」なんて差し入れをいただいたり、
買い物かごを見て、「今日は何作るんですか?」と聞いたらレシピを教えてくださったり、
毎日充実していました。
ある日、いつもくるおばあ様、
買い物かごを台に乗せるのも、お金を出すのも一苦労のようで、
頼まれていませんが毎回袋詰めもしてあげていました。
袋詰めも終わり、お金を出して終わりのところで、手こずっていました。
次に並んでいるお客様は中年男性……イライラしていました。
商品はアイス1点です。
「何やってんだよ、早くしろよ」と言われました。
幸い、おばあ様は耳が遠く聞こえていません。
「聞こえてなくて良かった」と内心思いました。
お会計が無事に終わり、次のアイス1点のお客様に
「商品お取替えしましょうか?」
と投げかけましたが、無視でした。
私の両親も毎日の買い物が唯一の楽しみです。
日々、お客様に接するときはいつも両親を思い浮かべていたかもしれません。
もし、アイスのお客様のように心無い言葉を投げかけられていたら……。
とても悲しい気持ちになります。
私が接客しているお客様の中にも、同じ思いでいる人がいるかもしれないからです。
さまざまな出会いを大切に、これからも過ごしていきたいと思います。
【プロフィール】
三児の母。1999年ライセンスアカデミーを退職。当時は千葉県を担当。
第三子が中学校入学と同時に、2018年復職。現在は東京23区担当。
学生時代は女子サッカー部所属。
全日本学生選手権(大学インカレ)への出場経験あり。