今年は、雨による災害が多くありました。
大変な状況のなかで過ごされた方も、いらっしゃったことと思います。
我が家の次男は、現在名古屋に住んでいます。
ある日、次男からLINEが届きました。
「帰宅困難者」
たったこれだけ。
私はそのとき仕事をしていたため、LINEの通知に気づいたのは、
届いてから1時間ほど経ってからでした。
「帰宅困難者……?」
何のことか、まったく理解できませんでした。
そのまま仕事を終えて帰宅しテレビをつけると、
名古屋で線状降水帯が発生し、観測史上最大の雨となり、
帰宅困難者が続出しているというニュースが流れていました。
「これか!」
そう思い、すぐに次男へ電話をしました。
……出ない。
LINEを送ってみても、既読にならない。
「大丈夫ですか」
「心配しています。連絡ください」
何度か送っても、なかなか既読になりません。
時刻は、22時を過ぎようとしていました。
離れて暮らしていると、大人になった子どもであっても心配になるものです。
「何かあったのではないか」「大丈夫だろうか」
悪いことばかりが頭をよぎります。
「いかん、いかん。冷静になろう」
そう自分に言い聞かせながら、ふと思ったのは、
「大丈夫だ」
ということでした。
マイナスなことばかり考えていると、どんどん不安が大きくなってしまう。
だから、「大丈夫」と思考を切り替えました。
そして、もう一つ思ったことがあります。
「子育てって、なんだろう?」
子どもが幼いころは、危ないことがないように手をかけ、失敗しないように口を出す。
しかし、子どもが大人になったときに必要なのは、
自分で考え、判断し、生き抜いていく力なのではないでしょうか。
今回のことで、改めてそう感じました。
そうこうしているうちに、次男から電話がありました。
「会社で仕事してた。ただ、電車も止まっているから、帰れないかもしれない」
……そういうことだったのか。
私の心配は、取り越し苦労だったのかもしれません。
それでも、声を聞いて無事を確認できたことに、心から安堵しました。
いくつになっても、大人になっても、
親にとって子どもは子ども。
口出しはしなくなっても、
心配する気持ちは、なかなかなくならないものです。
【プロフィール】
三児の母。1999年ライセンスアカデミーを退職。当時は千葉県を担当。
第三子が中学校入学と同時に、2018年復職。現在は東京23区担当。
学生時代は女子サッカー部所属。
全日本学生選手権(大学インカレ)への出場経験あり。
