こだわりのある、目標とされるCGを作りたい

井上 桃花 いのうえ ももか さん

2014年3月、京都コンピュータ学院鴨川校(デザインカレッジ)アート・デザイン学科卒業。現在は、東京のCG制作会社「株式会社画龍」で活躍中。

 中学生の頃に見たCGアニメ映画のメイキング映像に感動。専門学校卒業後、夢だったCGデザイナーとして次々に作品を仕上げています。仕事のことや学生時代の話をうかがいました。

厳しい指摘も励みに苦手な分野にも果敢に挑戦

CGデザイナーとして第一線で活躍中の井上さん
CGデザイナーとして第一線で活躍中の井上さん

 高校時代から、CGを中心とする映像やグラフィックといった制作を手がける会社で働くことが夢でした。いまは憧れのCG制作会社で作品づくりに没頭する毎日。私が担当するのはCGと実写との合成や簡単なアニメーションを作って映像に合わせるという仕事です。映像を滑らかに仕上げるためには細かい調整が必要で、常に慎重な姿勢を心がけています。難しい作業を乗り越えて作品を仕上げても、その達成感に浸ってばかりではなく、必ず誰か第三者から客観的な感想をいただくようにしています。それが厳しい指摘であっても、次の作品に活かそうという励みにつながっています。

迷い、壁にぶつかった入学当初。「やりたいこと」に集中して解決

 専門学校時代は2時間近くかけて通学する日々でしたが、9時半始業や校舎間を結ぶシャトルバスに助けられ、卒業まで頑張ることができました。入学当初は、自分は何をするべきなのか迷い、壁にぶつかることもありました。でも、授業を受けているうちに「好きなこと=得意」と「やりたいこと=作品を手がけたい」との微妙な違いに気づき、自分の進路と目標をしっかりと考えることができました。「好きなこと」は基礎だけにとどめる一方、「やりたいこと」には全力で取り組みました。先生方も親身になって相談に乗ってくださり、本当に恵まれた環境だったと思います。

不可欠なコミュニケーション力。グループワークで得た新しい視点

 CGデザイナーとして働いて、いま実感するのは、自分の技術力を磨き続けることはもちろん、仲間とコミュニケーションを取ることが本当に大切だということです。授業の一環として取り組んだグループワークは個人制作とは違い、みんなの意見を取り入れながら進めるため、新たな視点を得ることができました。積極的に意見交換できるという力は、より素晴らしい作品を生み出すことに直結し、それはどんな仕事に就いたとしても役に立つと思います。

(掲載日:2016-09-09)

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