二瓶 大輔

好きになれば何でもできる
まずは挑戦してみることが大切

リペアマン二瓶 大輔さん
 20歳の時にバンドマンとしてデビュー。その後、「クロサワ楽器日本総本店」で腕をふるい、いまでは年間150本を超えるコントラバスの修理・セットアップをしている。演奏者側からの視点も持ち合わせた確かな技術と感性はもちろん、その温厚な人柄からプロ、アマ問わず多くのミュージシャンから支持されている。

 コントラバスという人の背丈をも超える大きな楽器を修理している二瓶大輔さん。歩むことになったきっかけをはじめ、やりがいについてお話をうかがいました。

勤務先
クロサワ楽器

“理想の音”をいかに再現するか、パーツの調整で期待に応える

 リペアの仕事は、主に楽器の修理と音のセットアップ。セットアップとは、演奏者一人ひとりが持っている“出したい理想の音” に対してどれだけ近い音を再現できるかということです。同じ音程の中でも「もう少しふくよかな低音にしたい」「もっと堅い音にできないか」―。そういったお客様からの要望に応えるため、パーツを調整することで違いをつけていきます。

理想の音を実現するために備える道具もさまざま
理想の音を実現するために備える道具もさまざま

コントラバスとの出会いの衝撃/わかるほど惹き込まれる楽器

 リペアの技術を身につけるには、通常専門学校で勉強を始めることが多いと思いますが、僕の場合は少し変わっていて、29歳で初めてコントラバスの音色を聴いた時の衝撃が興味を持つきっかけとなりました。
 いまの職場で働き始め、まずは独学で楽器になじむところからスタートしました。そして、先輩のみなさんや師匠の助けを得て修理やセットアップをするようになり、この仕事にどんどん惹き込まれてしまいました。

一つひとつがオリジナルの魅力/難しいからこそやりがいがある

 コントラバスにはサイズの規格がないんですね。一つひとつが違うため、修理もすべてが違います。だから、仮にオリジナルの工具を作っても、次の一本ではもう使うことができない。自分で“いい仕事だ”と思えるのは年に数回しかない難しい仕事ですが、だからこそ、お客様のご要望にお応えできた時の達成感には格別なものがあります。

最後までやり遂げたい仕事/続けてきたからこそいまがある

 いまの仕事を定年まで続けることが僕の夢。コントラバスは大きいため、力も場所も必要ですが、体力が続く限りは頑張りたいですね。
 続けたい仕事を見つけることができた僕は多分、とてもラッキーです。仮に、最初は興味がなくても三年間続ければ一つくらいはできることがあるはず。そして、好きになればそれを支えに、どこまでも掘り下げられます。だから、みなさんにもまずは何でも挑戦して、続けていただきたいと思います。その中での“やり続けたい”と思えることに出会えたなら、それはものすごく幸せなことだと思います。

INFORMATION

『クロサワ楽器日本総本店』(コントラバスフロア ベースセンター)
●営業時間 11:00~20:00(年中無休)
●TEL 03-3363-9595
●URL http://www.kurosawagakki.com/sh_ohkubo/
●交通 JR「新大久保」駅より徒歩2分
* 常時約100 本展示の本格的コントラバス専門フロアを持つ。ヨーロッパ製の楽器を中心に関連小物なども豊富。

掲載日:2015-05-25

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