保健師になるには?知っておきたい進路・学費・試験のすべて

「人の役に立つ仕事がしたいけど、正直、勉強に自信がない…」「保健師って聞くけど、看護師と何が違うの?」と疑問に思っていませんか?地域の健康づくりをサポートする保健師は、優しさや熱意を持った人に向いている仕事です。

保健師になるには、まず看護師の資格を取り、その後、保健師の課程を修了して試験に合格することが必要です。この記事では、保健師になる方法や学費の目安、資格や試験についてを、できるだけわかりやすく説明します。あなたに合った進路の選び方や、不安なお金・期間の目安がわかり、今すぐ行動できる一歩が明確になります。

【この記事でわかること】

保健師の資格をとるための具体的な方法

大学や専門学校にかかる学費の目安

保健師と看護師の仕事や役割の違い

高校生のうちにやっておくと良いこと

まず保健師について詳しく知りたい方は「保健師|高校生向けの職業探しガイド」をご覧ください。
https://shinronavi.com/job/kind/226

  • 【保健師になるためのポイント】
  • 看護師の勉強ができる大学や専門学校に入る
  • 看護師の国家試験に合格して、免許をとる
  • 保健師になるための勉強も終えて、保健師の国家試験に合格する
  • 自治体(役所)や企業、学校などで保健師として働く

保健師とは?看護師との違いと役割

保健師は、病気にならないように「予防」を大切にする仕事です。地域の人たちや会社で働く人の健康を守る役割があります。たとえば、赤ちゃんの健診や生活習慣のアドバイス、心の健康についての相談など、「みんなが元気でいられるようサポートする」のが保健師です。

一方、看護師はケガや病気で困っている人を助けるのがメイン。保健師は、まだ病気になっていない人や、グループ・地域全体を見て健康づくりを手伝うのがポイントです。

保健師になるにはどんな資格が必要?

保健師になるには、「看護師」と「保健師」2つの国家資格が必要です。まずは看護師の資格を取り、そのあと保健師課程で必要な勉強をして、保健師の試験にも合格することが条件です。

「保健師になるのにどうして2つの資格が必要なの?」と思った方もいるかもしれません。 理由は2つあります。

①保健師も「医療にふれる業務」があるから
②人の体の状態を「観察・評価」する職業だから

保健師は、先ほども書いたように、「予防」が中心のお仕事です。健康診断の結果を医学的に判断したり、データから病気のリスクを考えたりなど医学や看護の知識にふれる重要な判断をします。なので、最低限「看護師と同じくらいの医療知識は必ず持っていましょう」ということなのです。

保健師は病気の予防を担うなかで、病気や体の状態を継続的に「観察・評価」します。この「観察・評価」というのは看護学で重要なスキルです。健康診断の結果が正常か異常か、そのままにしておいていいか?それとも医者にかかるように言った方がいいか?緊急性があるか?ということを判断できるのは看護師です。だから看護師の資格も必要なのです。

一番の近道!高校卒業後に4年制大学へ行く

高校を卒業したら、看護学部など4年制大学に進学するのが最短ルートです。

1~2年生で看護の基礎を学び、3年生から保健師の授業も受けます。4年生で看護師と保健師、2つの国家試験を連続で受けることになります。

ただし、どの大学でも必ず保健師コースに入れるわけではありません。成績や選考がある場合が多いので、パンフレットやオープンキャンパスで「どんな条件か」「定員は何人か」しっかり確認しましょう。

看護師になってから、1年間学校に通う

看護専門学校(3年制)や短大を出て看護師になった後、1年制の保健師養成学校に通う方法もあります。この場合、全部で4年くらいかかります。

このルートは「看護師として働いてから保健師を目指したい」「まず看護師の現場を知りたい」という人に向いています。保健師養成学校は数が少なく、定員も限られているので、募集状況を早めに調べておくのがポイントです。

看護師になってから、大学の3年生に編入する

看護師になった後で、大学の3年生に編入し、2年間で保健師の資格を取る道もあります。

「大学卒業資格(学士)」も取りたい人、教育や研究職も視野に入れたい人が選びやすいルートです。 編入には試験があるので、十分な準備が必要。大学ごとにカリキュラムも異なるため、希望する学校の募集要項を必ずチェックしてください。

2つの資格を同時に目指せる大学はこちら
全国の保健師の資格取得が目指せる大学一覧

編入先の学校はこちら
全国の保健師を目指せる大学一覧

国家試験はいつ・何を受ける?

看護師と保健師、それぞれの国家試験は毎年2月ごろに行われます。4年制大学では、卒業の年に2つの試験を受けるパターンが多いです。連続して受験するので、体調管理やスケジュール管理がとても大切です。

看護師の試験は、体の仕組みや病気の知識、現場で必要なケアなどが問われます。 保健師の試験は、地域での健康づくりや、病気を防ぐための知識が必要です。 どちらの試験も過去問題を繰り返し解くことが合格のカギ。保健師の合格率は80%台〜90%台と高いですが、勉強はしっかり必要です。

参考:厚生労働省「第110回保健師国家試験、第107回助産師国家試験及び第113回看護師国家試験の合格発表」
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2024/siken03_04_05/about.html

必要なお金と期間の目安

進学にかかる費用や期間は、学校の種類によって大きく変わります。 国公立か私立か、大学か専門学校かでも学費が異なります。授業料だけでなく、教科書代や実習の交通費、模擬試験代なども必要になります。

【主な費用の例】

費用の項目概要
入学金・授業料学校によって差が大きい
教科書・教材費4年間で20〜30万円ほどかかることも
実習費・交通費実習先が遠い場合は宿泊費も必要になる場合あり
ユニフォーム・聴診器実習用の白衣やシューズなど
模試代・国試対策費模擬試験や参考書、対策講座など
パソコン・通信費レポートやオンライン授業用に必要

奨学金制度もいろいろあります。日本学生支援機構(JASSO)、自治体や病院の奨学金は、条件次第で「返さなくていい」ものもあるので、しっかり情報を集めましょう。
返さなくてよい奨学金って?
https://shinronavi.com/newcolumn/scholarship/01

高校生からのスケジュール例(高2〜国家試験まで)

保健師を目指す人は、どんな流れで進学・資格取得するのか、スケジュールの一例を紹介します。

時期主な内容
高2夏〜冬看護・保健師課程がある大学や専門学校を調べる
高3春〜夏オープンキャンパスに参加、受験対策を始める
高3秋〜冬推薦・一般入試の準備や勉強のラストスパート
大学1〜2年看護の基礎を学ぶ、保健師課程の選抜に備える
大学2年後半保健師コース選抜(成績・面接など)
大学3年実習や専門授業、保健師課程の履修
大学4年国家試験対策、卒業論文、就活もスタート
2月看護師・保健師の国家試験
4月保健師として就職

就職先による違い(役所・企業・学校・病院)

保健師の働く場所は、主に「役所や保健所」「企業」「学校」「病院」の4つに分かれます。それぞれ特徴や働き方が違います。

  • 行政保健師(役所・保健所):住民の健康を守る公務員。健診や予防活動で地域を支えます。
  • 産業保健師(企業):企業の健康管理室で従業員の健康をサポート。夜勤はほぼありません。
  • 学校保健師:私立校や大学で学生・教職員の健康相談やケガに対応します。
  • 病院保健師:健診センターや退院支援で活躍。看護師の知識も活かせます。

看護師との働き方の比較はこちら
https://shinronavi.com/newshigoto/kind/110

学校選びでチェックしたいポイント

進学先を決めるときは、以下の点をしっかり確認しましょう。

  • 保健師コースがあるか、選抜人数・倍率はどうか
  • 保健師国家試験の合格率、受験者数はどのくらいか
  • 実習先はどこか、通いやすいか
  • 先生やキャリアサポート体制は充実しているか

パンフレットやオープンキャンパスで、「保健師課程は希望すれば全員入れるの?」「合格率は全国平均と比べてどう?」など、気になることは直接質問しましょう。

よくある勘違いと注意点

  • 「保健師は楽な仕事?」
    夜勤が少ないイメージですが、行政保健師は地域の大きな課題に向き合うことも多く、やりがいと同時にタフさも求められます。
  • 「通信教育で取れる?」
    看護師・保健師の資格には実習が必要です。基本的に通学で学ぶ必要があるので、時間の確保が大切です。

保健師になるためにー今からできる準備と最短ルート

保健師を目指す高校生におすすめの「今すぐできる行動」を3つ紹介します。

  1. 気になる学校を3つ選んでみる
    自宅や希望エリアの大学・専門学校を調べて、資料請求やWebで情報を集めてみましょう。
  2. オープンキャンパスで直接質問してみる
    保健師コースの定員や実習内容など、疑問は先生や先輩に聞いてみると安心です。
  3. 保護者と学費や生活について相談してみる
    学費や一人暮らし、奨学金のことなど、家族と早めに話し合っておくと進学後も安心です。

保健師は、地域や社会を支える大切な仕事です。進路で迷ったときは、一歩ずつ情報を集めて、自分に合う道を探してみてください。将来を目指すあなたを応援しています。

学校の保健室で働く道も気になる方は「養護教諭一種が学べる大学一覧」
https://shinronavi.com/search/result?fld%5B%5D=F-629&sk%5B%5D=A

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https://shinronavi.com/special/kangoiryo