大学と専門学校の違いとは【高校生のお子様をもつ保護者の方へ】学び方・学費知っておきたいポイント

大学と専門学校、学びの目的はどう違う？

お子様の進路を考えるときに、まず知っておきたいのが大学と専門学校で学べることの違いです。大学か専門学校か、それぞれの学校で何をどのように学ぶのかが大きく異なります。ここでは、大学と専門学校の特徴について紹介します。

大学：学術的な探究と総合的な人間形成

大学は、知識を広げて深める場所です。文部科学省は、大学の目的を「広く知識を授け、知的・道徳的および応用的能力を伸ばすこと」としています。

大学では、学問をじっくり深めながら、人としての成長も目指すことができます。

・最初の1〜2年は「一般教養」を幅広く学ぶ
・歴史、外国語、情報科学など、いろんな分野にふれる
・様々な選択肢の中から興味が持てることや得意なことを見つけやすい

学部は経済、法学、文学、理工学、教育、医療など幅広く用意されています。将来の目標がまだ決まっていない場合でも、いろいろな分野から自分に合った道をじっくり考えることができます。
また、学校や学部によって限度は異なりますが、興味に合わせて科目を選べるので、好きな科目や新しい分野を見つけやすいのが特徴です。

ゼミや研究室では、少人数で話し合ったり発表したりしながら考える力を育みます。さらに、サークルやアルバイト、留学など、教室の外でもたくさんの体験ができるでしょう。

そして4年間学ぶと「学士」の学位がもらえます。

この学位があることで

・就職
・大学院進学
・資格取得

といった、お子様の将来の選択肢が広がります。

参考：文部科学省｜基準1　大学の目的

大学と専門学校、学びの目的はどう違う？

お子様の進路を考えるときに、まず知っておきたいのが大学と専門学校で学べることの違いです。大学か専門学校か、それぞれの学校で何をどのように学ぶのかが大きく異なります。ここでは、大学と専門学校の特徴について紹介します。

大学：学術的な探究と総合的な人間形成

大学は、知識を広げて深める場所です。文部科学省は、大学の目的を「広く知識を授け、知的・道徳的および応用的能力を伸ばすこと」としています。

大学では、学問をじっくり深めながら、人としての成長も目指すことができます。

・最初の1〜2年は「一般教養」を幅広く学ぶ
・歴史、外国語、情報科学など、いろんな分野にふれる
・様々な選択肢の中から興味が持てることや得意なことを見つけやすい

学部は経済、法学、文学、理工学、教育、医療など幅広く用意されています。将来の目標がまだ決まっていない場合でも、いろいろな分野から自分に合った道をじっくり考えることができます。

また、学校や学部によって限度は異なりますが、興味に合わせて科目を選べるので、好きな科目や新しい分野を見つけやすいのが特徴です。

ゼミや研究室では、少人数で話し合ったり発表したりしながら考える力を育みます。さらに、サークルやアルバイト、留学など、教室の外でもたくさんの体験ができるでしょう。

そして4年間学ぶと「学士」の学位がもらえます。

この学位があることで

・就職
・大学院進学
・資格取得

といった、お子様の将来の選択肢が広がります。

参考：文部科学省｜基準1　大学の目的

専門学校：特定の職業に直結する専門技術の習得

専門学校は、職業に直結した技術や知識を身につけることを目的としています。医療や福祉、IT、自動車、調理、デザイン、美容など、分野ごとに多くの学科やコースがあります。

2年制が多いですが、分野によって3年制や4年制、1年制の学校もあります。

カリキュラムの大きな特徴は、実習や実技が中心です。現場で必要なスキルを、プロの先生から直接教わったり、専門的な設備を使って身につけます。

また、資格取得やインターンシップ、企業と連携した授業も多く、在学中から社会とのつながりを実感できるのも強みです。

時間割は高校とほとんど同じで、あらかじめ決まっています。自由に選べる授業は少ないですが、同じ目標を持った仲間と集中して学べる環境です。

卒業すると「専門士」（4年制は「高度専門士」）の称号がもらえます。専門士になることで、就職に役立てることができます。専門学校には、業界とのつながりが強く、就職のサポートも手厚い学校も多くあります。

入学後に、より高度な教育を受けられる大学への編入も可能です。詳細は以下をご覧ください。
大学編入・大学院入学について

参考：文部科学省「専門士・高度専門士の称号とは」

大学・専門学校のメリットデメリット

ここからは、大学と専門学校、それぞれのメリット・デメリットを整理していきます。お子様の進路を検討される際、どちらにも良い点と注意すべき点がございますので、きちんと把握をしてお子様と話し合い、決めていくほうが良いでしょう。

大学のメリット・デメリット

ここからは、保護者の方に向けて、お子様が大学に進学した場合にどのようなメリット・デメリットがあるのかを詳しく整理します。

メリット

・4年間の中で、お子様がじっくり自分の進路について考え、成長できる
・一般教養から専門分野まで、幅広い知識を身につけられるため、将来の選択肢が広がる
・サークル活動や留学、アルバイトなどを通じて、学業以外の社会経験を積みやすい
・大卒でなければ応募できない企業や職種も多く、就職活動の際に選択肢が増える
・研究や資格取得、大学院進学など、卒業後の進路にも幅がある

デメリット

・学費の負担が大きくなりやすい（特に私立や理系学部では高額になりやすい）
・計画を立てて自分で学びを進めることが苦手なお子様の場合、分野によっては知識や経験が中途半端になってしまうことがある
・授業は理論中心となる場合が多く、必ずしも卒業後すぐに仕事で役立つ実践的な内容ばかりではない

専門学校のメリット・デメリット

専門学校は、「手に職をつけたい」「短期間で社会に出たい」というお子様に向いています。保護者の方が知っておきたいポイントも整理しました。

メリット

・専門分野の知識や資格を短期間で集中的に身につけて、早期に就職できる
・同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境なので、お子様も励まされやすい
・授業や実習が実際の現場に直結しており、就職後すぐに役立つスキルを磨ける
・2年制が多く、大学に比べて学費の総額を抑えやすい場合が多い
・学校と業界のつながりが強く、就職支援や求人情報も手厚い

デメリット

・入学時点で学ぶ分野を絞り込むため、進路変更を希望した場合は切り替えが難しいことがある
・カリキュラムが決まっており、実習・授業等のスケジュールもあるため、アルバイトや課外活動に使える時間は限られる場合が多い
・一般教養科目が少ないため、他の分野にふれる機会が少なくなりやすい
・取得した専門分野以外への転職や、「大卒」が条件となる会社への就職は難しいこともある

特に違いが大きい学費について

進路を決めるとき、学費はとても大事なポイントです。大学と専門学校では、卒業までにかかる費用に大きな違いがあるので、しっかり比べておきましょう。

私立大学4年間の学費は、約400〜600万円が目安
専門学校（2〜3年制）なら、約200〜350万円が相場

単純に総額だけを比べると、専門学校の方が大学の半分ほどで済むことが多いです。

ただし、進学先や分野によって金額はかなり変わります。志望校のパンフレットや公式サイトで、正確な金額をたしかめてください。

医療系や美容・デザイン・製菓系の専門学校は、設備費や実習費が高めになることもあるので注意しましょう。

参考：
文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
公益社団法人東京都専修学校各種学校協会「学費・生活費｜納付金平均は年額約130万円」
調査２ 令和６年度 学生・生徒納付金調査（PDF）

大学の学費パターン（国立・私立・文系・理系）

・国立大学（4年）…約250万円（入学金28万円＋授業料年53万円×4年）
・私立大学文系（4年）…約400万円
・私立大学理系（4年）…約550万円

理系・医療系・薬学系は、実験や設備費が高くなるため、さらに上がることもあります。

参考：文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」

専門学校の学費パターン（2年制・3年制・分野別）

・2年制専門学校…約200〜250万円が平均的
・3年制医療系専門学校…約300〜400万円のケースが多い
・美容、デザイン、IT、製菓などは初年度だけで120〜170万円台の学校も

学科によっては、実習費・教材費・検定費用などが別途かかることもあります。

学費の補助を知りたい・・そんな方は「返済不要の“給付型”」を検討してみましょう。
返さなくてよい奨学金って？

お子様の好きなこと・将来像から考える

進路を決めるとき、何より大事なのはお子様自身の「好きなこと」や「将来どうなりたいか」です。どちらを選ぶかによって、将来の仕事や進路は大きく変わってきます。
もし、「やりたいことがまだ決まっていない」「いろいろな分野に興味がある」という場合は、大学でじっくり幅広く学ぶのもおすすめです。
一方、「なりたい仕事がはっきりしている」「この資格をとって、早く働きたい」というお子様なら、専門学校で集中的に学ぶのも良い選択肢になります。

保護者の方としては、お子様の「得意」や「興味」を一緒に見つけてサポートするのが大切です。

お子様の進路選択は、ご家族にとっても大きな関心事かと存じます。オープンキャンパスや体験入学に足を運んで、実際の学校の雰囲気に触れることで、お子様の不安も和らぐことでしょう。

同じようなお悩みを持つお子様・親御様はたくさんいらっしゃいます。「みんなの進路相談」で他の方のお悩みもみてみましょう。あなたのご家庭のお悩み解決にもつながるかもしれません。
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納得のいく進路選びのために：まずは資料請求から

お子様が納得のいく進路を選択できるよう、早めに情報収集を始めることが大切です。気になる学校があれば、まずは資料を取り寄せて比較検討してみてはいかがでしょうか。

パンフレットには、カリキュラムや取得できる資格、学費や就職実績など、進路を決定する上で重要な情報が掲載されています。
さらに、オープンキャンパスや説明会に参加して、学校の雰囲気や授業内容を体験することもおすすめします。

先生や在校生から直接話を聞くことで、お子様だけでなく保護者の皆さまの不安や疑問も解消しやすくなります。

学費やカリキュラム、就職サポートなど、細かいポイントもぜひたしかめてください。

▼いくつかの学校を比較する

お子様が気になる大学や専門学校のパンフレットをまとめて取り寄せて、学費やカリキュラムを比較してみましょう。お子様の可能性は無限大です。まだ分野や学校を絞れない場合は、お任せで資料請求をするのも一つの手です。
気になる学校の資料をまとめて請求する（無料）

入試についてや進学について、まるっと知りたい方、手軽に資料でみたい方は以下もご覧ください。
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▼学校の雰囲気を直接たしかめたい親御様

オープンキャンパスに参加して、先生や在校生の話を聞くのがおすすめです。保護者の方の参加も可能なところも多くあるため、気になるところはお子様と一緒に訪れてみるのも良いでしょう。ご家庭で進路について話し合うきっかけにも繋がります。
お近くのオープンキャンパスを探してみる

専門学校：特定の職業に直結する専門技術の習得

専門学校は、職業に直結した技術や知識を身につけることを目的としています。医療や福祉、IT、自動車、調理、デザイン、美容など、分野ごとに多くの学科やコースがあります。

2年制が多いですが、分野によって3年制や4年制、1年制の学校もあります。

カリキュラムの大きな特徴は、実習や実技が中心です。現場で必要なスキルを、プロの先生から直接教わったり、専門的な設備を使って身につけます。
また、資格取得やインターンシップ、企業と連携した授業も多く、在学中から社会とのつながりを実感できるのも強みです。

時間割は高校とほとんど同じで、あらかじめ決まっています。自由に選べる授業は少ないですが、同じ目標を持った仲間と集中して学べる環境です。

卒業すると「専門士」（4年制は「高度専門士」）の称号がもらえます。専門士になることで、就職に役立てることができます。専門学校には、業界とのつながりが強く、就職のサポートも手厚い学校も多くあります。

入学後に、より高度な教育を受けられる大学への編入も可能です。詳細は以下をご覧ください。
大学編入・大学院入学について

参考：文部科学省「専門士・高度専門士の称号とは」

大学・専門学校のメリットデメリット

ここからは、大学と専門学校、それぞれのメリット・デメリットを整理していきます。お子様の進路を検討される際、どちらにも良い点と注意すべき点がございますので、きちんと把握をしてお子様と話し合い、決めていくほうが良いでしょう。

大学のメリット・デメリット

ここからは、保護者の方に向けて、お子様が大学に進学した場合にどのようなメリット・デメリットがあるのかを詳しく整理します。

メリット

・4年間の中で、お子様がじっくり自分の進路について考え、成長できる
・一般教養から専門分野まで、幅広い知識を身につけられるため、将来の選択肢が広がる
・サークル活動や留学、アルバイトなどを通じて、学業以外の社会経験を積みやすい
・大卒でなければ応募できない企業や職種も多く、就職活動の際に選択肢が増える
・研究や資格取得、大学院進学など、卒業後の進路にも幅がある

デメリット

・学費の負担が大きくなりやすい（特に私立や理系学部では高額になりやすい）
・計画を立てて自分で学びを進めることが苦手なお子様の場合、分野によっては知識や経験が中途半端になってしまうことがある
・授業は理論中心となる場合が多く、必ずしも卒業後すぐに仕事で役立つ実践的な内容ばかりではない

専門学校のメリット・デメリット

専門学校は、「手に職をつけたい」「短期間で社会に出たい」というお子様に向いています。保護者の方が知っておきたいポイントも整理しました。

メリット

・専門分野の知識や資格を短期間で集中的に身につけて、早期に就職できる
・同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境なので、お子様も励まされやすい
・授業や実習が実際の現場に直結しており、就職後すぐに役立つスキルを磨ける
・2年制が多く、大学に比べて学費の総額を抑えやすい場合が多い
・学校と業界のつながりが強く、就職支援や求人情報も手厚い

デメリット

・入学時点で学ぶ分野を絞り込むため、進路変更を希望した場合は切り替えが難しいことがある
・カリキュラムが決まっており、実習・授業等のスケジュールもあるため、アルバイトや課外活動に使える時間は限られる場合が多い
・一般教養科目が少ないため、他の分野にふれる機会が少なくなりやすい
・取得した専門分野以外への転職や、「大卒」が条件となる会社への就職は難しいこともある

特に違いが大きい学費について

進路を決めるとき、学費はとても大事なポイントです。大学と専門学校では、卒業までにかかる費用に大きな違いがあるので、しっかり比べておきましょう。

私立大学4年間の学費は、約400〜600万円が目安
専門学校（2〜3年制）なら、約200〜350万円が相場

単純に総額だけを比べると、専門学校の方が大学の半分ほどで済むことが多いです。
ただし、進学先や分野によって金額はかなり変わります。志望校のパンフレットや公式サイトで、正確な金額をたしかめてください。

医療系や美容・デザイン・製菓系の専門学校は、設備費や実習費が高めになることもあるので注意しましょう。

参考：
文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
公益社団法人東京都専修学校各種学校協会「学費・生活費｜納付金平均は年額約130万円」
調査２ 令和６年度 学生・生徒納付金調査（PDF）

大学の学費パターン（国立・私立・文系・理系）

・国立大学（4年）…約250万円（入学金28万円＋授業料年53万円×4年）
・私立大学文系（4年）…約400万円
・私立大学理系（4年）…約550万円

理系・医療系・薬学系は、実験や設備費が高くなるため、さらに上がることもあります。

参考：文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」

専門学校の学費パターン（2年制・3年制・分野別）

・2年制専門学校…約200〜250万円が平均的
・3年制医療系専門学校…約300〜400万円のケースが多い
・美容、デザイン、IT、製菓などは初年度だけで120〜170万円台の学校も

学科によっては、実習費・教材費・検定費用などが別途かかることもあります。

学費の補助を知りたい・・そんな方は「返済不要の“給付型”」を検討してみましょう。

返さなくてよい奨学金って？

お子様の好きなこと・将来像から考える

進路を決めるとき、何より大事なのはお子様自身の「好きなこと」や「将来どうなりたいか」です。どちらを選ぶかによって、将来の仕事や進路は大きく変わってきます。

もし、「やりたいことがまだ決まっていない」「いろいろな分野に興味がある」という場合は、大学でじっくり幅広く学ぶのもおすすめです。
一方、「なりたい仕事がはっきりしている」「この資格をとって、早く働きたい」というお子様なら、専門学校で集中的に学ぶのも良い選択肢になります。

保護者の方としては、お子様の「得意」や「興味」を一緒に見つけてサポートするのが大切です。

お子様の進路選択は、ご家族にとっても大きな関心事かと存じます。オープンキャンパスや体験入学に足を運んで、実際の学校の雰囲気に触れることで、お子様の不安も和らぐことでしょう。

同じようなお悩みを持つお子様・親御様はたくさんいらっしゃいます。「みんなの進路相談」で他の方のお悩みもみてみましょう。あなたのご家庭のお悩み解決にもつながるかもしれません。
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納得のいく進路選びのために：まずは資料請求から

お子様が納得のいく進路を選択できるよう、早めに情報収集を始めることが大切です。気になる学校があれば、まずは資料を取り寄せて比較検討してみてはいかがでしょうか。

パンフレットには、カリキュラムや取得できる資格、学費や就職実績など、進路を決定する上で重要な情報が掲載されています。
さらに、オープンキャンパスや説明会に参加して、学校の雰囲気や授業内容を体験することもおすすめします。

先生や在校生から直接話を聞くことで、お子様だけでなく保護者の皆さまの不安や疑問も解消しやすくなります。

学費やカリキュラム、就職サポートなど、細かいポイントもぜひたしかめてください。

▼いくつかの学校を比較する

お子様が気になる大学や専門学校のパンフレットをまとめて取り寄せて、学費やカリキュラムを比較してみましょう。お子様の可能性は無限大です。まだ分野や学校を絞れない場合は、お任せで資料請求をするのも一つの手です。
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オープンキャンパスに参加して、先生や在校生の話を聞くのがおすすめです。保護者の方の参加も可能なところも多くあるため、気になるところはお子様と一緒に訪れてみるのも良いでしょう。ご家庭で進路について話し合うきっかけにも繋がります。
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