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共に見守る関係性づくりのために 筆者:羽根田 ひとみ

お盆休みが終わって、数日後、一人暮らしの息子のところに行った。元気がない様子だったので、いろいろと話を聞いてやろうと思ったからだ。

私の仕事の都合で、朝早いからと無理矢理泊めてもらった。そして、彼の会社にも顔を出して、1、2分のあいさつをした。
 
 
 
わざわざそうしたのには三つの理由があった。

第一は、
最近、私の友人が社員に言われてショックを受けていた話。

10ヶ月勤めた社員から辞めたいという申し出があり、その際、「『親もそんな会社辞めちゃえ』と言っているのでとにかく辞めます」と言われた。

友人はとても悲しんでいた。もう少しご両親に、理解と協力をしてもらえる関係が築ければよかった。
 
 
 
第二は、
その逆で、弊社に勤務していた社員の親から、「親バカ承知でお願いがあります。我が子が心配で連絡いたしました」と電話を受けたこと。

すぐに関係社員がその子(社員)とコミュニケーションを密に取り、その社員は長く勤めることができた。
 
 
 
第三は、
7月に息子の会社主催で、父母を招待した食事会があったこと。

役員をはじめ多くの方々にあいさつできていたことから、実家の桃を持って行ったことがあり、顔を出しやすかった。

「母ちゃん、会社にまた行ったべ、部長から電話あったぞ」笑われたが、その声に張りがあったので行ってよかったと思った。
 
 
 
学校や会社の悪いことを子供たちは自分の都合だけで言う。

もちろんいろんな出来事があり、一概に言えない部分は多い。

ただ、コミュニケーションをとり信頼関係を築き、一方的だけでなく相互理解と協力を持って、これからの若い人材を見守らなくてはならないと思った。

そして、親からも相談しやすい環境づくりのために、今回の経験を活かして細やかではあるが、例年実施している「芋煮会」に社員の親、家族を招待することにした。

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