AO入試必勝法 - AO入試の受験対策

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AO入試の受験対策

AO入試では、出願先の学校で学びたいという意欲や適性を評価します。大学・短期大学・専門学校側がそれらを判断するのに用いるのが、志望理由書をはじめとする提出物や面接・面談、小論文などです。ここでは、効果的に自分をアピールするためのコツやポイントをチェックしておきましょう。

確かな「志望理由」を伝えることが第一

AO入試で問われるのは、受験生がアドミッションポリシー(受け入れ方針に基づいた「期待する人物像」)に合致しているかどうかという点。そのために、大学や学部が求める人物であることをアピールする「志望理由」が重要になってきます。
エントリーや出願時に提出する「志望理由書」は、合否を左右する判断材料になります。
「志望理由書」を書く際には、入学案内書や大学のウェブサイトを見たり、オープンキャンパスに参加するなどして、アドミッションポリシーをしっかりと理解しましょう。
その学校・学部等でやりたいのはどんなことなのかを明確にして、しっかりと伝えることが合格への第一歩です。

選考では「意欲」や「適性」が試される

ハキハキした受け答えが大切!

AO入試では、ほとんどのケースで「面接」や「面談」が課されています。それは、時間をかけてコミュニケーションをはかり、受験生と学校の双方が理解を深めることで、受験生がアドミッションポリシーを理解しているか、その学校や学部・学科で学ぶ意欲や適性があるかどうかを見極めるためです。
また、実際に学ぶための適性や基礎学力を試す「小論文」を実施する場合も少なくありません。志望大学の出題傾向を研究したり、志望学部・学科に関連するニュースや業界動向等をチェックして、自分の考えを論文としてまとめる練習をしておきましょう。

自分の意見や考え、将来の夢などを人にしっかり伝えられるように準備しておこう!

AO入試の選考チェックポイント

  • アドミッションポリシーに当てはまっているか
  • 将来の夢・目標は明確か
  • 自由な発想や考え方ができるか
  • 志望校・学部・学科について理解しているか
  • 志望学部・学科に対する興味を持ち、将来へ展開しようとしているか

AO入試合格のコツ、教えます!

Ⅰ 志望理由書

やる気や可能性をアピールする「志望理由書」。それだけに、エントリーや出願の際に提出する書類の中でも、合否に大きく関わってきます。自己分析と大学・学部研究を行い、論理的かつ明確にしっかりと志望理由が伝わるように仕上げることが大切です。

■志望理由書の書き方
1.書くことを整理する
1:自分の適性や希望を含めた自己分析を行う
長所・短所を含め、これまでの自分の経験や取り組みなども振り返りながら、これから目指す夢や職業などについて、具体的に考えてみよう。
2:学校、学部・学科をいま一度総チェック
募集要項やウェブサイト、学校見学やオープンキャンパス等を通して、学ぶ内容や校風、キャンパスの雰囲気、伝統など、学校の魅力をまとめてみよう。
3:アドミッションポリシーを十分に理解する
志望校、志望学部・学科・コース等のアドミッションポリシーをよく理解・吟味して、自分がそれにどのように適合するのかをまとめてみよう。
4:なぜその学校なのか志望理由を整理する
志望理由を掘り下げよう。将来の目標やそれを実現するための進学であることなど、なぜその学校なのかの動機について、考えを整理してみよう。
2.文章の構成を考える

志望理由の根拠をアピールするために、序論・本論・結論または起承転結のスムーズな流れをつくる。

3.しっかり伝わるように書く

例)
貴学の工学部環境工学科を志望します。
※ 志望する学部・学科を明確にする。

(その理由)私は地球をきれいにできるエンジニアになりたいと思っています。
※ 意欲やアピールポイントを率直に伝える。

その分野でユニークな研究をしている貴学の佐藤教授の講義を受けることで……
※ 具体的な事例を入れて、説得力を高める。

将来は、地球温暖化やゴミ処理などの問題に取り組む研究をするのが目標です。
※ 未来を見据えている姿勢を伝えることも重要。

Ⅱ 面接・面談

多角的な視点から受験生を評価するのが「面接」「面談」です。自己アピールすることはもちろん、大学や学部・学科に対する理解を深める機会にもなります。受け答えの準備をしておき、マナーにも気をつけるようにしましょう。

■面接・面談の主な形式
個人面接
面接官(1人または複数)←→受験者
  • 10~30分程度行われる
  • 調査書や志望理由書の内容をもとに質問されることが多い
  • 一つの内容について深く掘り下げて質問されることもある
  • 面接官が複数いる場合は、個々の面接官が角度を変えて質問したり、1人が質問役でほかの面接官が回答内容をチェックするといったケースがある
集団面接
面接官(1人または複数)←→ 複数の受験者
  • 自分の意見を積極的に述べることが重要
  • ほかの受験者と同じことを話さないように気をつける
  • 同じ内容をほかの受験生に話された場合は、表現や視点を変えるなどして回答する
  • ほかの受験者が質問に回答している時も、しっかりと耳を傾ける姿勢を取るようにして、話の流れや会話内容の理解に努める
ディスカッション
受験者 ←→ 受験者
  • 与えられたテーマについて複数の受験者同士で話し合い、議論を深めていく
  • 自分の意見を述べるのと共に、その理由も付け加える
  • 積極的に発言することは大切だが、ほかの受験者の発言を妨げるなどの行為はマイナスの印象を与えかねないため注意
  • ほかの人の意見に対しては、それが的確な発言かどうか、その意見に対して自分はどう思うかなどを考えながら聞くようにする
口頭試問
出題者 ←→ 受験者
  • 理系学部で多くとられる受験方式
  • 与えられた質問に対し、口頭あるいは黒板・ホワイトボードを使って説明をするなどして答えていくことも
  • 全体として基礎的な質問が多いが、説明能力や短い時間で考えをまとめる力が求められる
  • 時事問題、特に目指す学びの内容と関連するトピックに注意を払っておこう
  • 過去問題などを見て、実際にシミュレーションをしてみるなど、慣れておくとよい

※ 上記のほかに、模擬授業を受けた感想を述べる形式、事前提出の小論文に対する追加質問がなされる形式などがある。

■よく聞かれる内容

面接・面談では、事前に提出した志望理由書などをもとに、受験生の意欲や適性を見るための質問がされる。聞かれそうな質問については、前もって先生や友だちに手伝ってもらって受け答えの練習をしておこう。

志望校に対する思い入れ
「本学について、どう思いますか?」
「本学のどこが気に入りましたか?」
「本学の印象を聞かせてください」 など


志望校の教育目標や学長・学部長の名前を覚えておこう。オープンキャンパス・学校見学の際に感じたことなどをメモしておき、話すことを整理しておくとよい。
志望学部・学科/将来像
「何を目的に学びますか?」
「学んだことを将来にどう活かしますか?」
「入学してから何をしたいですか?」 など


入学後に履修したい講座名や指導してもらいたい教授名を挙げられるのが理想的。また、大学で学ぶことを活かして、将来どんなことをやりたいか、どんな職業に就きたいかを明確に答える。
志望理由
「本学のどこに魅力を感じたのですか?」
「その分野を学びたい理由を教えてください」
「なぜAO入試を受けたのですか?」 など


面接官の手元には、事前に提出した志望理由書や調査書があるので、矛盾のない応答ができるようにしておこう。アドミッションポリシーへの理解度も試される。
自分のこと
「簡単な自己紹介をお願いします」
「あなたの長所と短所を教えてください」
「あなたの得意なことは何ですか?」 など


長所は具体的かつしっかりとアピールする。また、きちんと自分を見つめていることを示すためにも、短所については正直に話し、それを克服するためにどのような努力をしているかを伝えよう。
高校生活
「あなたの高校はどのような学校ですか?」
「部活動について話をしてください」
「高校生活で印象深い思い出は?」 など


高校の校風や教育方針、理念などが自分に与えた影響を話す。部活動や生徒会活動、ボランティア経験、友人関係のことなどを具体的に話すのも効果的。それらを通して得たことをアピールする。
社会常識
「近頃の社会についてどう思いますか?」
「最近気になったニュースを挙げてください」
「少子化で困ることは何ですか?」 など


志望学部・学科に関わる社会の動き、卒業後に目指す分野についてはもちろん、世の中の流れや動向について把握しておく。毎日、新聞やニュースをチェックしよう。
■マナーを身につけよう

面接・面談で良い印象を与えるためには、マナーを身につけることが必須。清潔感のある身だしなみ、ハキハキとしたあいさつや応答、礼儀正しい態度を心がけよう。

身だしなみ
  • 制服または清潔感のある現役生らしい服装
  • 髪の乱れ、フケがないように
  • 髪を染めたり、パーマをかけたりするのはダメ
  • 礼をする際、髪が顔にかからない長さにしておく
  • メイクやピアス、アクセサリーはしない
  • 爪は短く、きれいに整えておく。もちろんネイルはしない
あいさつ
  • 入退室、着席前は「失礼します」
  • 問答開始時は「よろしくお願いします」
  • ほとんどの場合、受験番号を名乗ることになるため、自分の受験番号は覚えておく
  • 面接終了時は「本日はありがとうございました。なにとぞ、よろしくお願いいたします」
  • 礼は心を込めて頭を下げる(首を動かすだけの目礼にならないように注意)
姿勢・表情・話し方
  • 背筋を伸ばし、背もたれにもたれない
  • 椅子に座る時は、必要以上に深くならないように浅く腰掛ける
  • 質問には、大きな声でハッキリと答える
  • 面接官と目線を合わせるのが理想的だが、恥ずかしい場合は、相手の眉間を見ることで自然な印象になる
言葉づかい
  • 目上の人に対して敬語を使えるようにしておく(尊敬語や謙譲語を使い慣れない場合は、「ていねい語」(です・ます)を使う)
  • 若者言葉(「マジ」「超」「~な感じ」など)を使わない
  • 語尾を伸ばさない
  • 自分のことは「わたし」または「わたくし」という
  • 自分の身内に敬称(~さん)をつけない(正しくは、父、母、祖父、祖母など)
  • 志望校は、大学・短期大学は「貴学」、専門学校は「貴校」という

答えに困ったときは

質問に答えられない場合は、無理に答えようとしないこと。「分かりません」と素直に答えるとともに、例えば「努力が足りませんでした。図書館で調べたり、知識のある人からよく話を聞いて勉強します」と付け加えるなど、前向きな姿勢を見せるとよい。

Ⅲ 小論文

適性や基礎学力が試される「小論文」。志望校の出題傾向を研究し、日常的に文章を書く練習をすることが大切です。また、志望学部に関連するニュースもチェックしておきましょう。

■小論文と作文の違い
小論文とは?
課題文やテーマに対し、感情を交えず、表面的な印象だけでなく、なぜそのことが起こり、問題視されるのか、その社会的な重要性は何かを深く掘り下げて論じる。
論理的・客観的
★論理性がポイント
作文とは?
テーマを分析したり、掘り下げて判断するための思考や知識よりも、豊かな感受性、鋭い観察力をもって印象深く書く表現力が求められる。ある事柄から自分の心境や感想を述べていく。
主観的(感想・印象)
★表現力がポイント
■小論文の主な出題形式
文章読解論述型
課題となっている文章や資料を分析した上で、自分の考えを述べる。この型の小論文が、最もよく出題される。
課題論述型
与えられた課題(社会問題、一般教養に関わる事柄、志望学部・学科関連の事柄など)について、自分の考えを書いていく形式。
教科的内容テスト型
教科書の内容などを中心に、その学部・学科に必要とされる基礎学力を測る内容の論述を行う。「現代文」「理系」など、いくつかのパターンがある。
■小論文の書き方

○「序論」「本論」「結論」という構成に沿って書く。
○根拠(理由や裏づけとなる要素)を明確にし、問題点を論理的に掘り下げ、自分なりの視点を交えて理路整然と述べる。
○語尾は「だ・である」で統一する。
○制限字数の90%(800字であれば720字)は埋める。制限字数は絶対に超えないようにする。

例)
近年、福祉は大きな問題となっている。
【序論】問題提起

確かに、少子高齢化の進行により、社会のあらゆるところに歪みが生じている。しかし、一方では……
【本論】理由や裏づけとなる要素

子どもと高齢者の交流の場をつくることで、新たな地域社会や日本を創造できると考える。
【結論】序論における問題提起から、本論を踏まえて、明確なまとめを示す

主な採点ポイント

  1. 1.出題・設問の意図を正確に理解しているか
  2. 2.設問に対する適切な答えになっているか
  3. 3.自分の考えを自分の言葉で述べているか
  4. 4.誤字・脱字はないか
  5. 5.話し言葉で書いていないか
  6. 6.原稿用紙の使い方は適当か など

なるほど! AO入試 Q&A

AO入試での進学を考えています。いつ頃までに志望校を決めれば良いですか?

AO入試については、高校3年生に進級してすぐ、4月末くらいまでには志望校を決めておくとよいでしょう。
AO入試のエントリーは、専門学校は6月頃から、大学・短大の場合は7月頃から本格化します。しかし、学校によっては4月から5月頃に実施するオープンキャンパスなどに参加していることがエントリーの前提条件になっている場合もあります。ですから、遅くとも、春のオープンキャンパスなどの学校主催の進学イベントが盛んになる4月末までには、志望校を決定しておくほうが望ましいのです。
また、AO入試の選考では、志望校について十分に理解していることが重要になるため、高校2年生の3学期頃には、気になる学校の学校パンフレットを入手したり、ウェブサイトで情報収集をしたりというように、志望校の新しい取り組みや動向に関して注意を払うようにしましょう。

出願資格に書かれている「諸活動の実績・成果」は、どの程度が望ましいのでしょうか?

学校によって選考基準が異なるため、諸活動(部活動、ボランティア活動など)の実績や成果がどの程度必要であるのかについて、明確な回答をすることはできません。
ただし、手掛かりが全くないわけではありません。学科・専攻ごとに「選考において重視する項目」が公開されていますので、まずはそちらを確認してみましょう。
AO入試は、学習成績では測れない資質や能力などを総合的に評価し、「アドミッション・ポリシー」や「カリキュラム・ポリシー」に合致する志願者を選抜する入試であるため、各学校によって考え方や基準は異なります。諸活動以外でも「自分は高校時代にこれをやっていた」「自分は大学に入ってからこんなことをしたいんだ」というものを持っていると有利でしょう。例えば、合格している英検各級が強いアピールポイントになる可能性もあります。
最終的には、受けたい学校の公式サイト等を見た上で資料を取り寄せて、それでも不安な点があれば、直接学校に確認するようにしましょう。

模擬授業を受けてレポートを提出する形式の試験では、何が評価されるのですか?

模擬授業形式のAO入試に関してはさまざまなバリエーションがあります。ここではある大学の具体例を見ていきます。
①「聞く力」「読む力」を評価:模擬授業を聞いて、授業のポイント(大切なところ)を捉える。高校で日頃からどのような姿勢で授業を受けているかという視点から志願者の考え方やスタンスが問われたようです。
②「書く力」を評価:模擬授業を聞いてメモを取る。さらに、その内容をもとに「授業レポート」を書く。授業に対してどのような考えを持ったのか、また、それをどのように文章で書き表すことができるかが評価されたようです。
いずれにしても、入学してからきちんと勉強に取り組めるかどうかが判断されることに変わりはありません。もちろん、学校によって評価の視点や基準は異なるため、詳しくは志望校に必ず問い合わせをしましょう。

エントリー条件になっていない場合でも、オープンキャンパスには参加すべきですか?

エントリー条件の一つとされていなかったとしても、オープンキャンパスには参加しておくべきだと言えます。
なぜかと言えば、オープンキャンパスに参加すれば、実際の学校の雰囲気を体感できる上に、その学校の教職員や先輩たちなどから日常の様子を聞くこともできるからです。その意味で、オープンキャンパスや体験入学のようなイベントが、進路決定に際して非常に参考になることは間違いありません。また、志望校の実態を知らずに進学してしまうと、入学後、学校の雰囲気や施設・設備、立地条件などのミスマッチから不満が高じ、最悪、中退に至ってしまう可能性もあります。
特にAO入試を受ける場合は、オープンキャンパスへの参加が必ず有利に働きますので、特別な事情がない限りは参加しておくようにしましょう。
ただ、志望校が遠方にあったり、日程が合わなかったりと、思うように参加できない場合もあるかもしれません。その際は、進路ナビ上で告知されている、春休みや夏休みの期間に開催される「模擬授業コレクション(オープンキャンパスフェア)」や特別な無料バス便の手配がある「進学イベント」を活用して調整するというのも有効な手段の一つです。

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