メンタリスト DaiGoさん著書『科学的に正しい英語勉強法』を3名様にプレゼント!

Mentalist DaiGo Profile

1986年11月、静岡県生まれ。慶應義塾大学在学中にイギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウンに影響されて修得した「メンタリズム」の技術を活かし、日本唯一のメンタリストとしてTV 番組などで活躍。その後、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動。今後、さらなるフィールドでの活躍が期待されるマルチ作家。

日本唯一のメンタリスト(人間心理を読み、誘導する技術を持つ者)として知られるだけではなく、遺伝子検査会社の顧問や医療系大学の特任教授などの肩書きを持ち、企業のビジネスアドバイザーや講演者、累計150万部を超える人間心理に関する書籍を著した作家としての顔も持つメンタリストDaiGoさん。
常人とは異なる独特な感性を持つメンタリストDaiGoさんに、これまでの人生を振り返っていただくと共に、進路選択に悩む高校生のみなさんへのメッセージをいただきました。

DaiGoさんの幼少期についてお聞かせください。

小学生から中学1~2年生くらいまでは自分にとっての暗黒期で、周りからいじめられていた時期でした。それもあって、基本的に小学校の時の友達はいないですね。

当時は目立つのが嫌いな子供で、人と違うことをするのが怖いという、そういうところがありました。世の中で成功するためには、人と違うことをしなければなりません。人と同じことをしていると常に他人と比較され、足元を見られる生活になってしまいます。その意味では最もするべきではないことをしていたのですけれど、子供の頃に受けていた日本の教育というものはそういうもので、個性を伸ばさないで画一化するみたいなところがあったと思います。

ですが、いじめられたことによって、そこから脱却する機会を得られて、それで自分を変えることができました。いわゆる「レール」に乗るということをやめるきっかけになったのがいじめだったので、今思い返せばそれはそれで意味のある経験だったと思います。

DaiGoさん

高校は高輪高校に進学、卒業されたとうかがっています。高校時代について振り返ってください。

高輪高校は中高一貫の学校で、もともと中学受験をして入学したんですね。母が結構教育熱心だったことが大きかったと思います。なので、高校はそのまま進学できました。

高校時代を振り返ると、それなりに楽しかったですね。中学2年生の時にいじめから脱却して、自分を変えて、それからは人と違うことだけをやろうと思っていましたので、みんながやるのと同じことはまずやりませんでした。例えば、周りが予備校に通い始めた時には、自分も予備校に通ったら周りと同じチキンレースに巻き込まれて意味がないなと思い、自分で参考書を探して自宅で勉強するみたいな形でした。部活も入りませんでしたね。みんなが部活に入るのなら入らないようにしようと、そういう人間でしたね。常に人と違うことを探していくというのが僕の高校時代でした。そうは言いながらも、友達は結構できましたね。何故かバスケ部ではないのにバスケ部の連中とよくつるんでいたりしました。

大学は慶應義塾大学だったそうですが、そこを選んだ理由と入試時の勉強方法や勉強時間などについてお聞かせください。

受験生時代ですが、先に話しましたとおり、僕は予備校に行かなかったので、あまり大学の情報を知らなかったんですよ。当時は東京大学以外は大学ではないと思っていましたので、他の大学には願書すら出していませんでした。

それで一浪してのセンター試験の時ですが、現役時代は「化学ⅠA」と「化学ⅠB」だった選択科目が「化学Ⅰ」と「化学ⅠA」になっていて、違いがよく分からず「化学ⅠA」の方が難しい科目だと勘違いしてマークをしてしまったんですよ。そのせいで出願に必要な理系科目を受けていない扱いになり、東京大学を受験できなくなってしまいました。

それでそのままふてくされていたんですけれど、見かねた母から「慶應義塾大学に願書を出しておいたから、どうせ暇だろうし、受験してみたら?」と言われて、万年筆一本持って入学試験を受けに行って、万年筆で回答してきたという…(笑) 今思うとよく受かったなと思いましたね。元々、慶應義塾大学を受ける気はなかったので、過去問なども見たことも解いたこともない状態でしたから。

勉強時間については、合否にはあまり関係ないと思いますね。受験生時代にもそれほど長々と勉強をすることはなかったと思います。大体、人間がトップレベルの集中力を発揮しようと思ったら4時間くらいが限界になるんですよ。世界トップレベルのバイオリニストなどを調べた研究によれば、集中力が高い人は短時間で集中して、他の時間はその短時間の強烈な集中力を作るためのリラックスの時間として使うのだそうです。それができない人ほど、だらだらと長く勉強をするというのが分かっているんです。

一日10時間勉強しろとか言う人がいますが、人間は10時間も集中できるように作られていないので。集中できていないから10時間も勉強することになるんです。集中できれば一日4時間で十分だと思いますね。せいぜい5~6時間が限度で、6時間以上勉強しても無駄でしょう。勉強に限らず、仕事に関しても同じですね。

大学時代の学生生活についてお聞かせください。

慶應義塾大学に入ってしまった、ということが常に念頭にありましたね。

これは嫌味とかではなく、自分は東京大学に入ると決めていたのに、慶應義塾大学に入ってしまった。再び浪人をして東京大学を目指すという選択肢もあったのに、自分の心の弱さに負けて、妥協して、慶應義塾大学に入ってしまった。それ故に、何かを成し遂げなければ終わると思っていました。

だから、周りの学生が慶應義塾大学に入れた!と浮かれて、サークル活動をしたり、飲み会に繰り出したりしているのを尻目に、僕は真面目に打ち込めるものを色々と探す方向に進みました。

アルバイトはほとんどやりませんでした。2週間だけ塾講師のアルバイトをしたことはあるのですが、何が哀しくて時給1000円とか2000円とかで中学生が因数分解している姿を見ているのだろうと思ってしまって。まだ若くて、自由で、いろんなことにチャレンジできる時間をアルバイトに費やしてしまって良いのかという疑問を感じた瞬間に辞めてしまいましたね。

それから色々と自分ができることを探していた時、友達の紹介で見せてもらったイギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウンのパフォーマンスに衝撃を受けてメンタリズムの勉強を始めました。

基本的に人と違うことをやりたかったんですよね。人と同じことするから不利な立場に立たされるんですよ。

就職活動とかもそうですね。みんなと同じように就職活動をするから不利な立場に立たされるんです。就職活動を始めるタイミングもみんな一斉ですよね。そうではなくフライングをしてみたり、僕みたいに就職しないという選択も悪くないのではないかと思います。

世の中にないものを作りたいのであれば、就職しない方が良いとも思えます。僕がメンタリストになろうと思ったとき、テレビに出るために芸能事務所に所属したりせず、自分で事務所を立ち上げました。それも当然のことで、日本にはメンタリストがいないのだから、メンタリストのマネジメントができる人なんているはずがないということです。自分で考えて物事を進めていくしかないからそうしたという感じです。

だから、もしみなさんが自分でやりたいことが決まっているのでしたら、それを実現するためには企業に入った方が有利なのか、それとも自分で起業した方が有利なのかということはきちんと考えていった方がいいと思います。大企業に入ってレールの上に乗っていけばいいと思っているのは、これはただの思考停止なので、あまり意味がないと思います。

自分で考えない人間はこれからどんどんAI(人工知能)に代替されていくと思いますので、何かしら学生時代に頑張っておいた方がいいと思いますよ。起業とかしてみたら良いのではないでしょうか。今は元手があまりなくても起業できますから。

大学在学中に会社を立ち上げたそうですが、会社を設立したきっかけや事業内容についてお聞かせください。

今は資本金が1円でも起業できますので、会社を作ること自体は大したことではありませんね。

起業のきっかけですが、僕の場合は税金の問題ですね。大学生の頃からテレビ出演や講演をしてある程度の収入があったのですが、日本の税制では個人で高額な所得を得ると非常に高い税金を取られるんです。それで、節税をするためにどうしようかと合理的に考えたところ、法人化したら良いという結論に達したわけです。

また、僕には協調性があまりないため、間違えていることを間違えていると言えない環境に耐えられないんですね。だから企業とかに入って、先輩がこう言っているから、上司がああ言っているから、と唯々諾々と従わなければならないようなところには行きたくないなと。そうなると、研究機関に残って森の賢者よろしく研究をするか、自分の会社を作って他人に指図をされないような生き方をするかしかないと思ったので、それで起業したという感じでしょうか。

事業内容や理念ですが、特に何もありませんね。元々が自分が個人で行っていたメンタリストの活動や、執筆活動等を続けるためには会社があった方が都合が良いというだけの話でしたので。

基本的に、自由にやりなよ、という会社で、会社のメンバーも何人もいますけど、コアタイムもないし、皆が集まって何かするようなオフィスも特に設けてないですね。会社という組織で縛ったり、時間を決めたりしないと仕事ができないような人とは、一緒に仕事をしたくないので。世界中どこにいてもいいというスタンスになってますね。

うちの会社の評価基準は労働時間ではありません。たくさん働けば偉いということはまったくなく、利益を出した人が評価される。年功序列もなく、頑張った分だけ報酬がもらえ、頑張らなかったら仕事もないし報酬も得られないというスタンスを取っています。これからの企業はどんどんそうなっていくと思いますね。

DaiGoさん

現在、大学の特任教授やメディアへの出演、書籍の執筆、セミナー活動などマルチに活躍されていますが、仕事のやりがいについてお聞かせください。

実のところ、僕はあまり仕事をしたいと思っている人間ではないので、仕事のやりがいについては十分には話せないんですね。

仕事というものは幸せを追求するための手段であって、自分が一番幸せを感じること―家で猫を膝の上に乗っけながら本を読んだり、美味しいものを食べたり、運動をしたり―といった、自分にとっての幸せな時間や活動を最大化するために、最短時間でなるべく効率よく稼げるようにしなくてはいけないと思いながら働いてきただけです。

以前、頻繁に行っていたテレビ出演もそのための手段でしたね。

世の中でやりたいことをやるためには、お金か認知度のどちらかを持っていないといけないんですよ。ですが、駆け出しの頃の僕はそのどちらも持っていなかったので、テレビに出ることで社会的な認知度を手に入れて、そこから活動を広げていったんです。

ただテレビ業界は、直前になるまで予定が決まらなかったり、急な変更があったりと、時間的なしばりが多かったため、本当にやりたいことができなくなってしまうなと思って、最近はほどほどにしています。

ほどほどがいいんですよね。仕事には情熱が大事だとか言う人がいますけど、ドイツでの研究で、情熱はほどほどの方が仕事を長く続けられるということが分かっています。短期間にのめり込んで仕事をして、燃え尽き症候群みたいになるぐらいだったら、ほどほどの情熱で、長いスパンで仕事に取り組める方がいいんじゃないでしょうか。

今後の目標がありましたら教えてください。

人生の目的は、知識の最大化―知識だけでなく経験も含めた形のもの―だと思っていますので、それが大事かなと思いますね。

あとは猫のように生きるとかでしょうか。猫は気まぐれで、好きなことしかせず、いつもリラックスしているんだけど、本当はすごいポテンシャルを持っているんです。大型猫という言葉はありませんが、仮に猫がゴールデンレトリバーぐらいのサイズになったら、一瞬で人を倒せるくらいのパワーを持つはずです。でも普段はその力を発揮しない、みたいな、そういう生き方が格好良いと思いますね。

元々の目標は、猫を抱えて本を読んでるだけで生きていけるような人生を送りたい、だったんですが、これについては割と近づいてしまったので、今後は、面白いこと、知的好奇心を刺激されることをしていきたいですね。例えば、遺伝子検査とか面白いですよね。人の性格も遺伝子が決めているとかあったりしますし。

目標もね、具体的に先の目標を決めた方が良いと言う人もいるんですけど、最近の調査によれば、やらなければならない短期的な仕事、いわゆるタスクの場合は、なるべく具体的に作業手順を指定して進める方がうまくいくんですけど、長期的な目標とか、やりがいを感じるような仕事の目標達成度には、ある程度のあいまいさを持たせておいたほうが、可能性も広がるし、色々なことに気づきやすくなるので、最終的な達成率が上がるってことが分かってるんですよ。

だから、長期的な目標についてはイメージを持つことが大事で、あとはほどほどぐらいが良いと思います。あまり具体的すぎるとこり固まってしまいますので。

進路選択を控える高校生たちにアドバイスや応援メッセージをお願いします。

最新の研究によると、良い大学に入っても必ずしも成功するとは限らないという結果が出ています。

確かに、ある程度の額までは大学のランクと収入の高さに関連性がありますので、例えば年収1000万円ぐらいを目指すなら良い大学に入った方が良いと思います。

ですが、例えば、自分は起業家になって世界を変えるような発明をしたいとか、億単位の年収が得られる仕事をしたいとか、年商100億円の企業を作りたいとか、そういったことを目指す場合には、実は学歴と成功者の数にはほとんど相関性がないと言われています。

実際、学校の勉強ができなくても成功している起業家もたくさんいますし、中卒や高卒でも東証一部に上場する企業を作っている人もいます。

ですので、大事なことは、自分が何をしたいのかを決めて、そのためには何がいるのかを逆算して考えることとなります。

本当にやりたいことが見つかったら、周りの大人の意見は別に聞かなくてもいいと思います。自分で進路を選択して、それに責任を持ってやり遂げるということが大事ですので、自分が進みたい道を進めば良いでしょう。

大人は自分の方が経験も豊富だし、物事も知っていると思っていますが、こと時代の変化に対する感度については、高校生のみなさんの方がずっと上です。例えば、Youtubeで再生回数を稼げる動画の作成とか、Instagramで色々な人から「いいね!」をもらえる投稿のノウハウとかでは、間違いなくみなさんの方が普通の大人よりは上なわけです。

だから、自分の親の世代や自分より年下の世代といった他の人たちよりも自分のほうが有利なことは何かを考えてみてください。それが自分の強みを見つけるということだと思いますので、そのような自分なりの強みを見つけていければ、結構勝てると思いますよ。今はYoutuberが億単位のお金を稼ぐ時代なんですから。

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