進路コラム 旅立ち 筆者:羽根田 ひとみ

進路コラム

旅立ち 筆者:羽根田 ひとみ
羽根田 ひとみ 2018年4月4日(水)

3月28日、高校を卒業し、就職する息子の引越し日。
布団とテレビ、スーツ、自転車を積み込み、運転免許取りたての彼の助手席に乗る。
高速を使って2時間ちょっとの場所で、普段の仕事で行くような距離だが、少し遠く感じた。
そして自分が運転するより疲れた。

会社の寮は、必要なものはほとんどそろっていて(冷蔵庫、洗濯機など)、カーテンまで総務課担当の方が買ってきてくれた。
食事も格安で弁当まで用意して頂ける。
とても恵まれた環境に驚きつつ、安心した。
地元の銀行に口座をつくりに行き町の探索を兼ねて、生活雑貨を買いに行った。
私はどうしても引っ越し蕎麦を息子と食べたくて、昔行った食堂に行った。
ところが今は宴会場になっていた。
残念だったが、これから彼が暮らす所が確認できて安心した。

4月1日、出発の日。
残りの荷物を自分の車に詰め込み出発。
朝、「荷物入れたか?」と催促しようと思ったら、「昨日、全部やった」といつもと違う返事。
部屋は綺麗に片付けられていた。初めて淋しさを感じた。

「挨拶回りしてくっから、菓子代!」と、にっこり笑って手を出された。
お世話になった友達の家族などの家を回ったようだ。
この日親戚が実家に大集合、95歳になる伯母の誕生会や本社移動になる甥、そして我が息子の就職祝い、それぞれ近況報告と挨拶をした。
息子は出発のとき、私の甥っ子4人に胴上げされ、大勢の親戚に万歳三唱をされた。
流石にドン引きかと思ったら、泣いていた。

「元気で暮らせ。がんばってこい!」
初心者マークの車を見えなくなるまで手を振った。

著者プロフィール

羽根田 ひとみ (はねだ・ひとみ)
福島県出身。高校時代、水泳・個人メドレーで福島県記録を樹立し、日本体育大学に進学。ライセンスアカデミー入社当初は茨城県担当を担当。 平成10年6月、故郷・福島に拠点を移し、同県を始めとする東北各県を担当し現在に至る。3人の子どもを育てつつ、さらにPTA活動を通じて家庭・地域教育にも力を注いでいる。

「進路ナビ」では、進路情報研究センターからの各種最新データや講師によるコラムを配信しております。ぜひ日々の進路指導に、ご活用いただけますと幸いです。

記事一覧

>> すべての記事を見る
  • 講演講師ナビ
  • 進路コラム
  • 書いて考えるシリーズのご案内
  • 進路ナビゲーションのご案内
  • 就職懇談会のご案内
  • 進路アドバイザー検定
  • キャンパスアクター