進路コラム 北 筆者:宇佐美 正利

進路コラム

北 筆者:宇佐美 正利
宇佐美 正利 2017年12月20日(水)

「今年の漢字」に決まった「北」に不快感を覚えた方は多かろう。
原因は言うまでもない北朝鮮である。
愉快犯のように見境なく発射するミサイルも、
打ち上げるたびに精度を上げているというから恐ろしい。
日本の領海を侵犯する木造の粗末な漁船軍団と
漂流する夥しい死体には独裁者の心の闇がうかがえる。

「北」には「背く」、「逃げる」の意がある。
「今年の漢字」には「北」のほかにも不、核、乱、変、暴など
穏やかでない漢字が上位を占め、なんとも暗い気持ちになる。  
来年の干支「戌」まで「滅」に通ずる意という。
ここまで不吉な漢字が並ぶと、
戌年は我々自身で解釈し盛り上げていくしかあるまい。

「戌」は酉の「商売繁盛・収穫」のあと草が枯れた状態というが
藁しべのように草茎は枯れてから強くなる。
「滅」は誕生の始まりであり、来年は正義・人道に背いた悪鬼が
逃げ滅び、新しい世界が誕生すると考えればよい。
また、猿・鳥・犬と鬼退治の役者が出そろい、
「猪」突猛進の幕が上がる前触れの年とこじつけてもよかろう。

「北」は背を向けあう人と人を表わすという。
その手に拳銃を握らせれば西部劇の決闘シーンそのままである。
地球上にはミサイルの発射ボタンを手に
背を向けあうリーダーたちが少なくない。
そのリーダーたちの背と背の間に地球を置けば、
互いに力を合わせ地球を守っている図にも見えるのだが。
そうなることを願って新しい年を迎えたいと思うのである。

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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