―LUHICAさん自身、入試で失敗しちゃったらどうしようって、不安になったりすることはありましたか?
すごくありましたね。私は"私の友達はみんな合格して、1人だけ落ちちゃったらどうしよう"とか"この学年をもう1回することになったらどうしよう"とか、すっごい色々考えたんですけど、最後は"そんなはずはないんだろうな"と思うようにしました。何でかっていうと、周りの子も緊張するって言ってるし、自分ひとりが不安なわけじゃないだろうなと思ったのと、周りの子もみんなテストを受けるので、自分にも絶対できるんじゃないかなって。
―確かに、"みんなそうなんだ"って思うと気が楽になることはありますね。
テスト恐怖症っていうのは、学生だったら多分誰でもあるんじゃないかなと思います。
私も中学生の頃ですが、テスト直前に"どうしよう、どうしよう"って手が震えちゃったり、すっごく緊張してしまって心臓がドキドキ鳴ってるのが耳に聞こえたりしてしまって、ちゃんと自分の実力を発揮できないことがありました。
中学3年生の最後の試験ですごく緊張してしまって、家に帰ってお母さんに「緊張しちゃった」って話をしたら、お母さんが「気持ちはわかるんだけど、緊張してしまったら意味がないでしょ。これまで勉強してきたこととか、これまで頑張ってきた時間がもったいない」って言われて、"あぁそれはその通りだなぁ"って思ったのを覚えてますね。
それから、確か高校1年生の時のことなんですが、私の友達が歴史のテストがあった時に先生に「テストは緊張しちゃうんですよ、レポートとか提出する方が私は得意です」って言ったんですね。そうしたらその先生が「テストっていうのは、自分がどれだけできるかを見せられる場なんだから、緊張してたら意味なくない?」って言ったんです。「自分の知識を自慢する場はテストしか無いんだよ。テストは、自分が今知っていることや考えていることを"私はここまでできるんだ!"って示せる唯一の場所なんだから、そこは存分に楽しんで、今の言葉で言うと"どや!"っていう感じでテストを受ければいいんだよ。」って言われて「ああ、そういう風にとらえることができるんだ」って、勇気をもらいました。
重要な点は、緊張しちゃったらもったいないっていうことです。センター入試ってすごく重要っていうのは私も分かってるんですけど、それまでに、もし学校でテストがあったら、そこで緊張しないように"自分の知識を自慢する場だ"と思ってやってみたらどうかな。できたら自分の家で、机を片づけてテストっぽい環境を作って、時間を計って過去問を解いたり、そういうことをすると慣れてくると思います。
―テストって受けさせられているっていう感覚があると思うので、自分の魅力を最大限に出せる場所っていうとらえ方はいいですね。
全然準備してなくて、勉強してなくて緊張するっていうんだったら、それは当然ですよね。でも、これまでちゃんと勉強してきて過去問とかも色々解いて、こういう問題が出るんだろうっていうこともだいたい分かってきたっていう状態で緊張してしまったら、それは本当に意味が無いと思うので、自分に自信を持って欲しいです。やるだけのことはやったなら、やるしかない。ちゃんと勉強してるなら大丈夫だと思います。