うーん何だろう…勉強が必要っていうか、どっちにしろ色々使えるって言うか、その担任の先生が言うことと同じですが、役に立つときが来るんじゃないかなって思いますね。
将来女優になりたいと思ってるっていうのも、演技の専門学校に行くっていうのも、すごくいいことなんじゃないかなって思います。
これまでも、中学とか高校の頃から“私は女優になる!”っていう風に決めて、学校に行かないっていう人はいっぱいいたと思うんですよ。
でも、その担任の先生は多分、杏里さんのことをすごく心配して「いつか役に立つときが来る」って言っているんじゃないかなと思うんです。高校2年、3年に進んだ時に、もし女優を“急にやめたいな”とか、その専門学校に行こうとしているのが“やっぱり違うんじゃないかな”とかって思っちゃったら、他の道がなくってしまうのを心配しているんじゃないのかなって思うんですよ。
私は高校の時に、そういう風に思って勉強していました。
―自分が目指していても、そこで成功する保証は無い厳しい世界ですしね。
そうですね。高校までの勉強っていうのは、大体の人がやっていることなので、それはちゃんとやらなきゃいけないっていう想いでやっていました。確かに高校で習う数学とかって、多分、社会人になってから使うことってないと思うんですよ。でも、そこまでをやるっていうことに意味があるんじゃないかなっていう風に思いますね。
―確かに、高校からは義務教育ではないですが、大学に行くにしても専門学校に行くにしても高校卒業が必要ですし、そこでの勉強は社会に出る前に頭を鍛えるための最低限必要な基礎的な勉強だと思います。
自分が会社員になろうと女優さんになろうと、高校までの教育っていうのは重要なんじゃないかなと思いますね。
―LUHICAさんが高校卒業してから間もないですが、高校の時の勉強が“役に立ってるなー”って思うことはありますか?
大学になると授業選択できて、私は興味を持っている教育関連の授業を選択しているんです。すごく不思議なんですけど、その授業の時に、高校でやったことが“あ、これ習ったな!”みたいに意外と出てきたりするんですよ。私も高校に行ってる時に“こんなこと、どうせ後でやらないじゃん!”とか思ってやってたんですけど、もし高校の時に理解してなかったら、もっと大変だったのかなと思います。
―歌手としての活動につながっていたり役に立っている部分はありますか?
あー、私の高校がインターナショナルスクールで授業も会話も全部英語だったので、日本語が苦痛になっちゃって……
―あー逆に!
そうなんです。そういうこともあって、この連載みたい日本語でしゃべるような時に、まだ全然ちゃんとしゃべれる方じゃないと思うんです……でも、その高校の時に日本語っていう授業があって、それも受けてたんですよ。で、その時にスピーチの練習したり論文書いたりっていうのをけっこうやったので、それをやってなかったらもっと大変なことになってたんじゃないかな、と思います。
―女優って色々な役を演じる機会があるかもしれないですし、思わぬ所で高校での授業が役に立つかもしれないですよね。せっかく高校に通ってるのに時間が長く感じるっていうのも、もったいないなとも思いますが、いかがでしょうか?
そうですね。杏里さんの学校がどういう学校なのか分からないんですけど、舞台系の部活に入ったりするのは楽しいんじゃないかと思います。それを目的に学校に行くっていうのはちょっと違うかもしれないけど、そういうのを楽しみのひとつとして学校で頑張ったらいいんじゃないかなと思いますね!
私も学校の勉強がつまんなくて授業が長く感じることがよくあったんですけど、クワイヤー(合唱部)に入っていたりとかバンドに入ってたりとかしてたので、放課後にみんなに会って歌ったりするのを楽しみに学校行っていましたよ。