進路相談

遠方の大学に通うため、子離れしない親を説得したい

カリキュラムや施設・設備の良さに惹かれて、府外の大学に進みたいと考えています。 実家から通学できる距離ではないので、ひとり暮らしをするつもりです。 ですが、そのことについて親に相談をしたところ、「実家から通った方が安心だから」と府内か隣県の大学を選ぶように勧められました。 けれど、私からすると「安心だから」という理由は親の自己満足のように思えます。私ももう子供ではないので、親元を離れて自立したいと思います。そのために、志望大学の良さを伝えて説得しようとするのですが、親はまるで相手にせず、近隣のおすすめ大学のリストまで作ってごり押ししてきます。 いいかげんに子離れしてくれとはっきりと伝えるべきでしょうか。

回答

 遠方の大学への進学に反対されているとのことですが、「近い方が安心だから」という表向きの理由の裏に別の理由、例えば経済的な理由が隠れているようなことはないでしょうか。



 統計資料によれば、自宅から通学する学生と、ひとり暮らしの学生とでは、一月の生活費に6~7万円の差が出るという結果が出ています。もちろん、ひとり暮らしの方が多くかかります。1年で考えれば、72~84万円も余計に生活費が必要になるわけです。

 加えて、ひとり暮らしを始める場合、その準備のためだけで、およそ70万円以上かかるのが一般的だと言われています。

 よほど裕福な家庭であればともかく、一般的な家庭では、これらの費用を工面するのは、決して簡単なことではありません。



 ですので、真の反対理由が家の経済的な事情にあるようならば、余分にかかる費用に見合うだけのメリットが、あなたの志望大学への進学にあることを証明していかなければなりません。抽象的なメリットでは、親御さんの心に響かない可能性がありますので、なるべくなら具体的なメリットを挙げていくとよいでしょう。

 例えば、奨学金制度が充実しているため、学費と生活費との合計金額を考えれば、府内 or 隣県の大学に進むよりも安上がりになる、志望大学の方が近隣の大学よりブランド力や就職実績が上のため、就職活動に有利になる、など……。

 親御さんが納得できるだけのメリットを提示できれば、あなたの希望を認めてもらえるかもしれません。



 なお、経済的な問題がなく、親御さんが純粋にあなたの身を案じて反対している場合は、また説得方法が変わってきます。

 この場合、あなたはまだまだ子供で、ひとり暮らしできるだけの生活力がないと判断されていることになりますので、普段から調理や掃除などの手伝いをする、年齢に見合った判断力、決断力があることを示す、などの方法で、ひとり暮らしができるだけの能力があることを証明していかなければなりません。

 実績を積み上げた結果、ひとり暮らしをしても問題ないレベルの生活力があると親御さんが判断すれば、遠方の大学への進学を認めてもらえるかもしれません。



 ともあれ、十分な説得材料なしに「子離れして欲しい」などと言っても、問題をこじらせるだけです。まずは、親御さんが反対をする真意を確認して、それに合った説得方法を考えてみるようにしましょう。

2016年07月更新

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