進路相談

安定と興味のどちらを優先すべき?

公務員を目指すため、法学部への進学を考えています。 ですが、公務員について調べてみたところ、安定はしているが、仕事の成果が待遇に反映されることもなく、若い内は薄給で大変、など良くない情報が目につき迷っています。 元々、父が公務員であることから何となく決めた進路で、思い入れもないため、向いていないのではと考え始めています。法学自体には興味があるのですが……。 また、私は宗教と心理などにも興味があり、カルト宗教にはまる人の心理状態などについて学びたいとも思います。ただ、このようなことを学べる学部が分からず、仮に分かったとしても就職に不利になるのではと及び腰になってしまいます。 就職などが安定している法学部と、興味のあることを学べる学部のどちらを選ぶべきなのでしょうか?

回答

 公務員に限らず、仕事に対する適性というものは、実際に仕事に就いて、ある程度の期間、働いてみなければ分からないものです。また、若い内に苦労をするのはどのような仕事でも同じことです。

 好きで始めた仕事でも、苦手な作業や興味のない仕事をこなさなければならないこともありますし、望み通りの部署に配属されないということも珍しくありません。

 社会に出始めの頃はそのようなことに対する心構えができていないためか、新入社員の3人に1人が3年以内に退職しているという統計もあります。

 ですが、どうせ働くならば少しでも興味を持って、前向きな気持ちで続けられる仕事に就きたいものですよね。

 公務員にはさまざまな職種があります。行政職などであれば確かに法学部が適当かと思いますが、技術職などを目指す場合、採用の際の専門試験ではそれぞれの職種や公務員の種別に応じた試験が実施されます。

 公務員を目指すなら、「公務員」にどのような種別や職種があるのかを調べ、自分に合った職種がないかどうか調べてみてもよいでしょう。例えば、求人数が少なく狭き門ではありますが、心理学部から目指せる心理職なども存在します。

 また、公務員以外に天職と言える仕事があるかもしれませんので、世の中にどのような仕事があるのか、インターネットなどで情報を集めて、ご自身の性格や能力に合っていると思えるものを見つけてみることをお勧めします。今まで考えてもみなかった職業が見つかるかもしれません。



 最後に宗教や心理について学べる学部についてお答えします。

 心理学と宗教学の両方の視点から宗教を信仰する人間の心理について研究する学問として、宗教心理学という学問があります。

 また、社会学と生物学の視点から人間の本性を解明する進化心理学においても宗教や道徳などが研究対象とされています。

 いずれも心理学の中でも、限られた一領域の学問であるため、これらを学べる大学を見つけるには、心理学部(学科)か宗教学部(学科)のある大学のカリキュラムやシラバス(講義計画)を調べてみる必要があります。

 進路ナビを利用して心理学を学べる大学を探すことができますので、試してみるとよいでしょう。

 なお、総合大学であれば、他学部履修制度(自分の所属する学部・学科に類似の講義が存在しない場合に限り、他の学部・学科の講義を受講して、それを単位として認めてもらえるという制度)を利用して、他の学部の講義を受講できることが多いので、法学部に在籍しながら心理学部の講義を受けるといった方法もあります。

 場合によっては、そのような学び方を検討してみてもよいと思いますよ。

2014年10月更新

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