進路相談

私は勉強があまり得意ではないのですが、国立大学への進学は厳しいでしょうか? また、生活費を含めた学費は、地方の国立大学よりも自宅から通える範囲の私立大学の方が安くなるのでしょうか?

回答

 一般入試での受験をする場合、国立大学と私立大学を比べると、受験科目の多い国立大学の方が入試の難易度が高くなる傾向があります。

 国立大学を受験する場合は、文系と理系の両方の科目の勉強をし、センター試験と二次試験の両方を受験しなくてはなりませんが、私立大学の場合は、多くの場合、理系か文系のどちらか数科目の試験を受けるだけで済みますので、必要となる勉強量がまったく違ってくることになります。学力に自信がない場合は、限られた時間の中で、得意科目を集中して勉強できる分、私立大学の方が合格しやすくなるでしょう。

 ただ、最近ではAO入試など、単純に学力だけを測るものではない入試方式も増えてきていますので、場合によってはそのような入試方式を選んで受験をしてみても良いと思います。

 実家から離れた場所の国立大学に通う場合と、近場の私立大学に通う場合で、どちらの方が生活費を含めた学費が安くなるか、ですが、平均的な学費、生活費を考えると近場の私立大学に通う方が安くなることが多いと思われます。

 参考までに具体的な数字を挙げますと、学費は、初年度納入金の平均額が、国立大学の場合で817,800円、私立大学(文系)の場合で1,139,104円、私立大学(理系)の場合で1,489,859円となっています。(平成17年度初年度学生納付金平均額[文部科学省調べ])生活費は、一ヶ月分の平均額が、自宅から通っている学生の場合で、58,790円、下宿生の場合で126,060円、寮生の場合で100,100円となっています。(全国大学生活協同組合連合会Campus Life Data 2006より)

 一年間の生活費を考えると、自宅から通う場合と、下宿をする場合とでは80万円以上の差があることが分かります。国立大学と私立大学の学費の差が、文系の場合で32万円ほど、理系の場合でも67万円ほどとなりますので、トータルで考えると、下宿生活が必要となる国立大学よりは、自宅から通える私立大学の方が安く通えることになります。

 ただし、これはあくまでも平均値での話ですので、実際にどうなるかは地域や学校によって異なってきます。希望進学先が固まってきたら、上記の数値を参考に自分で調べてみるようにしてください。

 また、学費に関して不安があるようでしたら、奨学金などを利用するという方法もありますので、奨学金や教育ローンについて書かれた進路ナビのコラム「自力進学のススメ」を読んでみることをおすすめします。(すぎもと)

2008年01月更新

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