あきらめるのはまだ早い。『自力進学』で夢を叶えよう!
この度の東北地方太平洋沖地震及び長野県北部地震により被災した方々には、心からお見舞い申し上げます。
震災による経済状況の悪化などの理由により、進学をあきらめるべきか悩んでいる人達も多いと思います。
ですが、本当に進学を、夢を、あきらめてしまってよいのでしょうか。大きな被害を受けた東北地方の復興、ひいては将来の日本の発展は、若い皆さん達の双肩にかかっていると言っても過言ではありません。
そのために、今必要なのは学ぶこと。社会に出た後、役立たせられる知識や技術を精いっぱい学び、"価値のある人財"になることこそが、今の若者に求められていることなのです。そのために、保護者の経済力に頼らず、自分の力で進学する『自力進学』という選択肢について考えてみてほしいと思います。被災した方々に対する援助の手は、様々な団体から数多く差し伸べられています。
そのことを忘れずに、今後の進路について前向きに考えてみてください。
自力進学の方法 〜奨学金編〜
奨学金制度の利用は、最も一般的な自力進学の方法となります。
日本学生支援機構や地方自治体、学校独自奨学金、各新聞奨学会など、様々な種類の奨学金制度が存在しています。
今回の震災に対応して、特別な処置を取っている奨学金制度も多いので、積極的に問い合わせをしてみましょう。
| 名称 | 説明 | 問い合わせ先 |
|---|---|---|
| 日本学生支援機構 | 利息なしの第一種奨学金と、利息ありの第二種奨学金が用意されています。 貸りられる金額は、第一種で月3万〜6万4千円、第二種で月3万〜16万円となっており、学校の種類(大学、短大、専門学校)、国公私立、学部課程、自宅通学・自宅外通学などの違いにより金額が変わってきます。 今回の震災にも対応しており、被災者向けの緊急・応急採用奨学金が用意されています。 | JASSO日本学生支援機構の東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震への対応情報 |
| 地方自治体の奨学金 | 都道府県・市区町村などの地方自治体が運営する奨学金制度です。本人または保護者がその地方自治体に居住しているか、その地方自治体の出身であることが、奨学金の採用条件となっていることが多いです。
奨学金制度の内容は、各地方自治体によって異なりますので、地方自治体毎に確認してみてください。地方自治体によっては、今回の震災への対応を打ち出しているところもありますので、地方自治体の公式サイトなどで情報を集めてみるとよいでしょう。
|
各都道府県庁、各市区町村役所 |
| 学校独自の奨学金 | 大学、短期大学、専門学校などの多くは、独自の奨学金制度を持っています。 奨学金制度の内容は、学校によって様々ですので、進路ナビの「奨学金から探す」機能を利用する、各学校に直接問い合わせをしてみるなどして、学校毎に情報を調べてみましょう。 今回の震災に対応して、緊急・応急採用奨学金の採用を始めている学校や、学費の減免や納入時期の延長などを行っている学校は珍しくありません。 在学校(受験生の場合は進学を希望する学校)に問い合わせをして、利用できる支援制度がないかどうか、確認してみましょう。 | 関東以東の主な学校の震災対応情報ページ一覧 |
| 新聞奨学金 | 新聞販売所で、新聞配達などをしながら学校に通う奨学金制度です。
早朝、夕方と働きながら学ぶという生活はかなりハードですが、学費と生活費の両方が工面できる上、住居も提供してもらえることは大きな利点だと言えます。 2011年4月4日時点では、各新聞奨学会から、今回の震災に対応した特別処置などは公表されていませんが、この奨学金制度が使える地域に進学を希望するのであれば、利用を検討してみてもよいでしょう。 |
各新聞奨学会 |
その他の奨学金
上記以外にも、様々な団体が奨学金制度を運営しています。
今回の震災に対応した特例処置を取っている団体もありますので、インターネットを利用するなどして、情報を集めてみるとよいでしょう。
| 名称 | 説明 | 問い合わせ先 |
|---|---|---|
| (財)交通遺児育英会 | 保護者が交通事故で死亡したり、交通事故による重い後遺障害のために働くことができず、経済的に修学が困難な家庭の生徒を対象とした奨学金制度です。無利子で毎月一定額(大学・短大・専門学校は月額4万円、5万円、6万円のうちから選択)を貸与します。 今回の震災に対応して、奨学金貸与額の増額や返済の猶予、保護者が車両での移動中に被災した生徒への奨学金の貸与などを行っています。 |
0120-521-286 03-3556-0773(奨学課) 財団法人 交通遺児育英会 |
| あしなが育英会 | 保護者が病気や重い障害(交通事故による障害を除く)のために働くことができない家庭、あるいは死亡や何らかの事情により、経済的に厳しい状況に陥っている家庭の生徒を対象に、無利子で奨学金を貸与する奨学金制度です。大学・短期大学に進学する人・在学する人を対象とします。貸与月額は一般4万円、特別5万円となります。今回の震災に対応し、親を失った0歳から大学院生までに「特別一時金」の支給を行う他、様々な特別処置を取っています。 | 0120-77-8565(被災者の方専用フリーダイヤル) 03-3221-0888(その他の方用) ニュース記事一覧 - あしなが育英会 |
自力進学の方法 〜教育ローン編〜
教育ローンは、使いみちを教育関連の費用に限定したローンです。他の種類のローンと比べて、利子が低めになっている場合が多いです。奨学金と比べて一度に利用できる金額が大きいため、入学時納入金など、支払金額が多額になる支払いに充てられるのが一般的です。
| 名称 | 説明 | 問い合わせ |
|---|---|---|
| 国の教育ローン | 政府全額出資の政府系金融機関である「日本政策金融公庫」が運営する教育ローン(教育一般貸付)です。 借り主は、基本的には学生の保護者となりますが、学生本人または他の親族が利用できる場合もあります。 借りられる金額は、学生・生徒1人につき300万円以内で、返済期間は15年以内(交通遺児家庭または母子家庭の者は18年以内)となります。 | 教育ローンコールセンター 0570-008656(ナビダイヤル) 03-5321-8656(ナビダイヤルが利用できない場合) |
| 各種教育ローン | 国の教育ローン以外にも、民間の銀行や労働金庫、JAなどが運営している教育ローンがあります。商品内容は教育ローン毎に異なりますので、くわしくは教育ローンを運営している団体に問い合わせてみましょう。 |
自力進学の方法 〜大学校・夜間課程〜
学校の中には「大学校」という、文部科学省以外の省庁、例えば防衛省や気象庁などが管轄している学校があります。
これらの学校は、省庁それぞれの幹部候補生や技術系職員を養成することを目的としているため、入学者=各省庁の国家公務員となります。
そのため、学費を支払う必要はなく、逆に毎月給与がもらえることになります。 大学校に入るということは、その時点で職業を選ぶことになりますので、自分の適性と興味などをしっかり見つめた上で進学を決めるようにしましょう。
| 名称 | 問い合わせ先 |
|---|---|
| 海上保安大学校(海上保安庁) | 0823-21-4961 |
| 海上保安学校(海上保安庁) | 0773-62-3520 |
| 気象大学校(気象庁) | 04-7144-7185 |
| 航空保安大学校(国土交通省) | 072-458-3917(教務課) |
| 防衛大学校(防衛省) | 046-841-3810 |
| 防衛医科大学校(防衛省) | 04-2995-1211 |
※詳細は各学校へお問い合わせください。
【夜間課程】
学費を抑えるために、夜間課程に進学するという選択もあります。 学校により異なりますが、昼間部に比べ学費を半額から7〜8割に抑えることができ、昼間はアルバイトなどをして学費や生活費を調達することができます。 夜間課程には、夜間のみ講義を受ける「夜間部(第二部)」と、一定範囲内で昼間部の講義を受講できる「夜間主」があります。自力進学をする際の一つの選択肢として覚えておきましょう。