進路コラム 法務教官語録(「ぼうず通信」より)

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進路コラム

法務教官語録(「ぼうず通信」より)
東京都立秋留台高等学校 校長 磯村元信 2017年11月15日(水)

夏のことになるが、ある少年院の研修会に参加した。
施設見学とともに、法務教官の生の声を聞かせてもらった。
少年院に収監されている少年の半数以上が
高校を中退した生徒である。
そしてこの少年院が一番力を入れていることが
高校卒業の資格を取らせることだ。
どの現場もきれいごとでは済まない現実がある。
それを改めて感じた。
研修会とその後の懇親会で聞いた法務教官の本音を紹介する。

A教官「家や学校という居場所をなくした後に
 生活が崩れていくようです」
B教官「少年たちを立ち直らせるためには、
 生きるための武器(資格)と
 一人ひとりの出番を与えることが大切です」
C教官「少年院を出た少年が再犯して別の少年院に収監された時に
 我々は必ず面会に行くんですけど、
 それが少年も我々も一番つらい時です。
 自分たちの指導が足りなかったのではないかと胸が痛みます」
D教官「我々は制服で仕事をしています。
 制服は厳然とした法律で守られています。
 だから少年たちは我々の言うことを表面上は聞きます。
 その点、学校の先生は大変ですね。
 その先生の人柄で言うことを聞かせないといけないですからね」

制服のない教員の指導力がどこまで及ぶものか。
きれいごとではない現実に答えはない。
ひとりでも多く高校で高校卒業の資格が取れたら、
少年院に入る少年も少なくなるのでは。
そんな思いを新たにした夏だった。

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