進路コラム いろいろな学生がいていい

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進路コラム

いろいろな学生がいていい
羽根田 ひとみ 2017年11月1日(水)

いよいよ、大学の推薦入試がはじまる。
いきなり残念な話で恐縮だが、
推薦入試の枠の検討がなされているという。
学力不足でドロップアウトしてしまう推薦入学者の存在、
学力の差がある学生が混在し授業が進めづらいという現場の声が、
背景にあるからだ。
でも、私は、いろんな入り口があっていいと思う。
そのほうが多様な学生が集まるからだ。

私は推薦入試で大学に進学した。
大学に入って気づいたのだが、
一般入試で入った学生のほうが学力は高かった。
特に進学校から来た学生は、
授業のレベルが低い(英語、数学など)と嘆いていた。
彼らに言わせると、
「高校の授業ですでにやってた」とのこと。
そんなこともあって、
テスト前は彼らにしばしば教えてもらった。

しかし、専門になると別だ。
体育大学なので実技は多い。
面白かったのは、
オリンピック出場、出場候補の学生も
得意不得意があって、
球技の選手は水泳が苦手だったり、
逆に、競泳の選手は球技が苦手だったりもする。
体の大きな選手は、みな、ダンスの授業で苦しんでいた。
みな、得意な者に教えてもらいながらクリアしていった。

三浪して入学した私の友人は、
勉強も実技も今一つであったが、
入学前から大学に出入りしていたため各所に顔が効き、
ゼミやクラスをまとめていた。
ノートもうまくまとめていたので、
テスト前はみなに「予想問題」を提供していた。
私自身も、足の故障で競技をリタイアしたのだが、
そんな私を大学が見放さなかったのはありがたかった。
在学中は、学園祭や体育祭の企画運営、
実演会の司会、そして学内で雑誌作りをしていた。

先月末、同窓会で青森に行った。
それぞれいろんな仕事についている。
大学職員、小学校・中学校・高校の教員、民間企業など。
年齢は、20代から80代まで。
学長も理事長も来られた。
年齢も立場も皆違っても、
同じ大学であることでつながれることがいい。
社会に出れば、様々な立場になるのだから、
学生時代から、それぞれを認めあったり
高めあったり、慰めあったりする経験が大事だと思う。
だから大学はいろんな学生が集まる方がいいと思うのだ。

推薦入試、AO入試はあっていい。
大学はいろいろな個性を伸ばし、
社会へ送り出す場であって欲しい。

著者プロフィール

羽根田 ひとみ (はねだ・ひとみ)
福島県出身。高校時代、水泳・個人メドレーで福島県記録を樹立し、日本体育大学に進学。ライセンスアカデミー入社当初は茨城県担当を担当。 平成10年6月、故郷・福島に拠点を移し、同県を始めとする東北各県を担当し現在に至る。3人の子どもを育てつつ、さらにPTA活動を通じて家庭・地域教育にも力を注いでいる。

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