進路コラム 受験〈校〉勉強

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進路コラム

受験〈校〉勉強
宇佐美 正利 2017年7月19日(水)

就職者への面接と常識テスト対策の依頼が殺到しているが、
夏休み期間だけでは「常識」の範囲は広すぎる。
高校生の多くは時事問題が苦手であるし、
昔のことわざなど想像もつかないようである。
分野を組み合わせた練習問題で効率化を図れないだろうか。

[例題]次のことわざの誤った用法はどれか。
@「火に油を注ぐ」:炎上する「加計学園」問題を鎮めるための首相発言
「獣医学部を全国に広げる」が、火に油を注いだ。
A「情けは人のためならず」:防衛相の不適切な発言を許すのは
情けは人のためならずで、本人の将来のためによくない。
B「焼け石に水」:国の給付型奨学金の申請が定員を大幅に下回った。
学資として月2〜4万円は焼け石に水と言えようか。

8月からAO入試の出願が始まる。
しかし「早く決めて遊びたい」「推薦基準に届きそうにない」などの
消極的な理由でAOを選択せず、じっくり受験校を研究してほしい。
読売新聞によるとAO入学者の中退率は15.5%で、指定校推薦8.6%、
公募推薦7.8%、一般5.9%に対し突出しているのである。

文科省は20年からの「大学入学共通テスト」の概要を公表した。
AOは「総合型選抜」、推薦は「学校推薦型選抜」とし、
共通テストや各大学個別試験、小論文などを義務づける。
学力の担保を願うが、エントリーと出願解禁日も
生徒が十分な活動を終える時期に変更すべきであろう。
AO入試の受験勉強は「受験〈校〉勉強」なのである。

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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