進路コラム 感性

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進路コラム

感性
宇佐美 正利 2017年4月5日(水)

カメを助けた浦島太郎は、乙姫の招きにより
竜宮城で夢のような楽しい日々を過ごした。
懐かしい村に帰ってみると、もといた人も家もなくなっている。
茫然自失のうちに、乙姫から「開けてはいけない」と言われていた
玉手箱を開けてしまう。

読売新聞の「こどもの詩」欄に幼稚園児の怒りの詩、
「たまてばこ」を見つけた。
(あけちゃだめなのに どうして くれるんだろう
おとひめさまって ひどいね)
こどもの感性は大人の想像や思惑をはるかに超えてしまうものである。

2018年度から使われる小学校の、「特別の教科 道徳」の
申請された教科書8社24点すべてが合格した。
「正直、誠実」「感謝」「友情、信頼」など22項目を6年間で扱う。
「考え、議論する道徳」を目指すが、
特定の考え方や価値観の押し付けになるとの懸念もある。

『浦島太郎』の寓意はどこにあるのだろうか。
「動物や弱いものをいじめてはいけない」
「(カメを助けた)善行は必ず報われる」
「約束を破るととんでもない禍に見舞われる」
「恩をあだで返したり、恩人を試すような行為はいけない」
「寓話が必ずしも正しいとは限らない」
さあ、あなたが教師なら怒れる幼稚園児になんと答えようか。

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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