進路コラム 2月15日

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進路コラム

2月15日
宇佐美 正利 2017年2月15日(水)

古代ローマ帝国の一時期、若い兵士の結婚が禁止されたという。
愛する人や子供がいては戦闘意欲がそがれるというのである。
不憫に思ったひとりの司祭が密かに結婚式を挙げていたのが発覚し、
翌日からの豊饒祭の生贄として処刑される。
結婚と家庭の女神ユノの祝日、2月14日であった。

2月15日から始まり豊作と多産を願った「ルペルカリア祭」では、
前日に娘たちが名前を書いた札を壺に入れ、
それを引いた男と祭りの期間を一緒に過ごす習慣があった。
帝政を脅かす異教とされてきたキリスト教が認められると、
この祭りが風紀を乱すものとして廃止される。

代わって、キリスト教の殉教者を祀る日とされ、
シンボルとして選ばれたのが恋人たちのために命を奉げた
ウァレンティヌス(バレンタイン)であった。
それ以降2月14日は、恋人たちが気持ちを伝えるために
カードやプレゼントを交換しあう日として定着した。

バレンタインデーとチョコレートを結びつけたのが、
日本の製菓会社の戦略であったのは周知のとおりである。
いまカカオは認知症、動脈硬化、がん予防にと注目されている。
敬老の日にハイカカオチョコを贈る日も遠からず、であろう。
2月14日が義理チョコを家族に届けるだけの日となった小欄には、
やはり東洋の記念日が落ちつく。

願はくは 花の下にて 春死なむ
      そのきさらぎの 望月のころ (西行)
仏教僧なら誰もがこの日の死を願った。
きょう15日は釈迦の入滅日にして西行忌かつ兼好忌でもある。

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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