進路コラム 前人未到

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進路コラム

前人未到
宇佐美 正利 2016年10月12日(水)

「細胞内のゴミから発見」
大隅良典教授のノーベル賞受賞報道の見出しである。
「泥からダイヤモンド」
昨年の大村智教授の見出しがだぶる。
大隅さんは散歩に出ても景色を楽しむより
下を向いて何かを見つけるのが好きで、得意は四つ葉のクローバー探しという。
大村智教授は仕事先からも土をこまめに採取しては分析した。

二人の、若い研究者への言葉も似ている。
「人のまねをやったら、それを超えることはできない。
失敗を恐れるな。失敗を繰り返してやりたいことをやれ」(大村)
「誰もやっていないことをやる。それがサイエンティストの本質。
一番乗りを競うより喜びが大きい。子供たちには、あれ? 何で?
と思う、気づきを大事にしてほしい」(大隅)

女子ゴルフ界でも前人未到の快挙がおこった。
国内で最高峰の日本女子オープンをアマチュアかつ
最年少で制した畑岡奈紗さん17歳である。
「前人未到のことを成し遂げてほしい」
「世界に羽ばたいていけるように」
奈紗命名の由来はNASA(米航空宇宙局)という。

スポーツは一番乗りをめざすが、学問には最新技術のように
一番乗りをめざすものと未開の分野を拓くものとがあろう。
「科学が役に立つというのが数年後に企業化できることを意味している。
役に立つという言葉がとっても社会を駄目にしている」(大隅)
学問を損得で選ぶ社会は虚しい。そろそろ科目選択の時期であろうか。

著者プロフィール

宇佐美 正利 (うさみ・まさとし)
1956年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業。
学生時代、会話の苦手な自分を「人と話さざるを得ない環境に追い込む」ため、2年次に北海道別海町の牧場にとび込み1か月の労働。「人それぞれの居場所の大切さ」を知る。4年次5月〜翌3月にヨーロッパ、アフリカ、アジア18か国に遊学。「縦以外の価値観」を実体験する。
教育産業界に35年。高校内での進路講演を年間70回以上実施。情報提供ばかりでなく「考え方」の提案に努めている。

◇編著書
『才能と仕事のベストマッチング』(大学新聞社) 2011年11月11日

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